日本で盆栽を学んだ学童

=タス通信撮影

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沿海地方の学校の生徒(ロシアの学校は11年制)アンドレイ・ベッソーノフさんは、ロシアで初めて本格的に盆栽を学び始めた。このたび、日本で盆栽の一流の名人から親しく教わる機会を得たのだ。アンドレイさんが盆栽に出会ったのは3年前で、今ではなかなかの腕前。15のコレクションはウラジオストク市の植物園に展示されている。アンドレイさんの夢は、盆栽をロシアに広めることだ。

アンドレイさんは、3年前にたまたま、盆栽の写真が載っているカレンダーを見てから熱烈なファンとなり、インターネットで情報を集めたり、盆栽のフォーラムに出席するようになった。

そうしたフォーラムで彼は、アンドレイ・ダルセンコフさんと知り合った。すでに盆栽を17年間もやっており、モスクワその他の都市で盆栽を広めている草分けだ。

「この人が僕に、盆栽を見ているだけでなく、実際に作るのを助けてくれたんです。2010年には、造形の各段階の木を僕にプレゼントしてくれました。今でも、色んなサジェスチョンをくれて、僕を励ましてくれます」。

日本の名人に教わる 

アンドレイさんは、もちまえの熱心さとダルセンコフさんの援助のおかげで、この夏日本を訪れ、最高の名人のもとで学ぶことができた。今のところ、ロシアの「ボンサイスト(盆栽作家)」でこんな幸運にあったのは彼だけだ。

「ダルセンコフさんは僕のことを「盆栽ネットワーク・ジャパン」の中水義弘さんに紹介してくれました。中水さんは僕を日本に招いてくれて、おかげでこの夏ずっと、、埼玉県大宮盆栽村の蔓青園(まんせい えん)で学ぶことができたんです」。

アンドレイさんは、日本滞在中に、漆畑信市、川辺武夫、木村正彦といった一流の盆栽作家に教わることができた。

「僕にとっては、一流作家に指導してもらえて、その仕事ぶりを見られたのは大変な光栄です。僕は、色んな庭園や盆栽村を訪れました。多くの知識とかけがえのない体験をすることができました」。

アンドレイさんの15のコレクションは、今ウラジオストク植物園にあり、そこの職員が手入れを手伝ってくれる。

苦労して道具を入手 

盆栽を作るには、盆栽鉢、盆栽道具、盆栽卓、水石、水盤、台座石などの特殊な道具、資材が必要だが、ロシアには専門店はなく、入手はきわめて難しい。

「僕の最初の道具は、日本のものをコピーした中国製でした。でも、何と言っても日本製が最高です。沿海地方の盆栽ファンは、日本に近く、そこで必要なものを手に入れられるので、その点は便利ですね」。
 とはいえ、本家本元に近いという地の利だけでは、沿海地方のファンの数は増えないようだ。

「ファンはすごく少ないです。僕が連絡をとっているのは3人だけです。でも、これだけ出て来ただけでも良しとしなくては。僕たちはメールで連絡をとり合って、情報と体験を交換しています」。

アンドレイさんの将来の計画は、沿海地方にこのユニークな芸術を広めることだと言う。そのために、この地方だけでなく、他の地域もカバーするファンのネットワークをつくる必要があると彼は言う。

 「もちろん、また日本に行って、この驚くべき芸術の勉強を続けたいです。本物の知識は、どんな本も与えてはくれませんから」。

*元原稿