サンクトペテルブルクの名は、1703年5月27日の建都以来、1914年8月31日にペトログラードと改名されるまで、200年以上続いていた。
非公式の場合は単にペテルブルクと呼ばれ、ピーテルという通称も用いられた。
サンクトペテルブルク→ペトログラード
1914年の改名は、ロシアが第一次世界大戦に突入し、ドイツと戦うことになったことと関係している。サンクトペテルブルクというドイツ風の名を嫌い、ペトログラードとロシア風に改めたわけだ。
ペトログラード→レニングラード
1917年のロシア革命後もしばらくそのままだったが、1924年1月26日に、第二回全連邦ソビエト大会が、同市のソビエトの“請願”を容れる形で、レーニンにちなんでレニングラードと改称された。
レニングラード→サンクトペテルブルク
ソ連崩壊前夜の1991年6月12日に、市の名称に関するアンケートが同市の住民に対して行われ、回答者の55%が旧名に戻すことを支持した。その結果、サンクトペテルブルク復活となった。
しかし、1990年代から今日にいたるまで、年配者の間では“レニングラード”を耳にすることがしばしばある。その一方で、若い世代はすぐにこの旧称を使わなくなった。
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