赤の広場の歴史博物館が着工

歴史博物館=Lori/Legion Medi撮影

歴史博物館=Lori/Legion Medi撮影

1875年の今日、赤の広場で、皇帝アレクサンドル二世臨席のもとで、歴史博物館の建設工事が着工した。

歴史博物館(http://www.shm.ru/)は、重厚な赤煉瓦の建物で、広場をはさんで聖ワシリイ大聖堂と向かい合っている。石器時代からロシア近代までをカバーし、収蔵品は500万点、文書は1400万枚におよぶ。この場所にはかつて、モスクワ大学の最初の建物があった。

コンクールで建築家ウラジーミル・シェルブドの案が選ばれ、着工から6年後の1881年に竣工した。ちなみにこの年は、アレクサンドル2世が爆殺され、アレクサンドル3世が即位した年だ。

建物は、「ロシア的スタイル」で、クレムリンのそれを思わせる塔がそびえている。

最初のホールに入ったら、天井を見上げよう。歴代のツァーリの系統樹が描かれている。画家フォマ・トロポフの作だ。ロシア正教会最初の聖人であるボリスとグレープが、樹の根元に水をやっている。

系統樹は、リューリク朝からロマノフ朝にそのまま続いているのが、いかにもという感じだが、スターリン時代には、系統樹全体が白く塗りつぶされていた。歴史とはこんなもの。

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