ジュコフスキー市に世界最大の航空センター建設

=Getty Images/Fotobank撮影

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モスクワ郊外のジュコフスキー市で、航空宇宙大学の建設が着工した。ドミトリー・ロゴージン副首相が、このプロジェクトの指揮を取る。

航空機設計局、研究所、教育機関を一箇所に統合し、大型の、いわゆるコンピテンス・センター(能力センター)を建設するという構想は、10年前に生まれていたが、ようやく実現に向けて動き始めた。

伝統的にモスクワに集中 

ソ連時代、軍用機と民間機すべての設計は、モスクワで行われていた。例外は、ウクライナのキエフにあるアントノフ設計局と、ソ連製水上飛行機を製造していたタガンローク航空科学技術複合体のみだ。

ツポレフ、スホイ、ミコヤン・グレビッチ、ヤコブレフなどの有名な飛行機は、モスクワで設計され、製造された。モスクワには、試作設計局のみならず、飛行機の試作品を製造した企業もあった。つい最近まで、モスクワ都心に近いホディンカ飛行場から、350人収容可能な大型旅客機Il-86も飛行していた。

飛行機製造研究基地は、歴史的にモスクワ郊外のジュコフスキー市に設けられることが定番であった。この街には、試験飛行体をそろえたユニークな「ラメンスコエ」飛行基地のある、世界最大のM.M.グロモフ飛行調査研究所や、世界的に有名なN.E.ジュコフスキー中央航空流体力学研究所がある。

開発、製造、そしていかに売るか 

だから、モスクワにあるすべての航空機設計局が、ジュコフスキー市に集められるというのは、自然なことなのだ。これにより、世界水準の最新型飛行機を作り、航空機の開発・製造の運営と管理を新たな水準に引き上げ、複製をなくし、効率を高め、新型航空機の開発期間と価格を圧縮することができる。

M.M.グロモフ飛行調査研究所には、「統一航空機製造会社」の研究・製造総合施設が建設される。この総合施設には、飛行・技術スタッフ養成学校や、科学・教育センターを含む、企業センター、またエンジニアリング、認証試験、アフターサポートなどの複合施設が入る。

計画は壮大だが、問題も同じぐらい大きい。例えば、市場での販売がある。ロゴージン副首相は、飛行機製造を含む担当分野で、大統領令を実現するなかで生じた障害の解決に奔走した。

会議で副首相は、問題はすべて解決される見通しで、航空センターは予定の期日に完成すると確信している、と述べた。

元記事(ロシア語のみ)