=タス通信撮影
科学都市がモチーフ
展示会の今年のテーマは、「コモン・グラウンド(共通の基盤)」。ロシア館は、ソ連時代の閉鎖都市から、現在建設中のイノベーションセンター「スコルコボ基金」まで、ロシアの科学都市をモチーフにした。
「仕事の結果に満足しています。このような格式高い建築コンクールで、今後も成功できることを願っています」と、スコルコボ基金のビクトル・ベクセリベルグ総裁は述べた。
スコルコボ基金は、ロシア版シリコンバレーを目指すイノベーション・センターで、2010年9月に設立された。
基金の目的は、ロシアの資源を最新の応用研究の分野で活用するとともに、研究開発に好適な条件を創出すること。
スコルコボは、ロシア最大の経済政策の実験モデルとなる見込みだ。エネルギー技術や省エネ技術、原子力、宇宙、生物医学、コンピューターなどの分野での研究開発のために、それぞれに場所が割り当てられて、特別な条件が整備されることになる。
スコルコボ基金の発表によると、同基金のプロジェクトの展示物には、新しいデジタル方式で都市建設や建築設計を表現するコンセプトを選んだという。
ベネチア・ビエンナーレとは
ベネチア・ビエンナーレは、1895年に始まった国際美術展覧会であり、建築展は1980年から、現代美術ビエンナーレと交互に開催されている。「スコルコボ」の広報部によると、今回の展示会は、参加数103、プロジェクト数58だったという。
伝統的に、アルセナーレの屋内会場と、ジャルディーニ公園の屋外会場で行われている。会場の建設は、さまざまな国が出品できる共通パビリオンから始められた。
「その後で、イギリス、ベルギー、ハンガリー、ドイツ、オランダ、フランスなどの国がそれぞれのパビリオンを公園に建設していきました。次にロシアの番が来て、この公園でもっとも美しいと専門家たちに認められた、ロシア館が建設できたのです。ロシア館は、1914年に建築家のアレクセイ・シチュセフが設計したものです」とスコルコボのプレスリリースに記されている。
ロシア・ビヨンドのニュースレター
の配信を申し込む
今週のベストストーリーを直接受信します。