写真提供:「ジャパンハウス」
これは、アニメやゲームのキャラクターに扮する「コスプレ」を、世界規模で競う大会で、第1回目となる2003年の大会には、日本、イタリア、フランス、ドイツの4ヶ国しか参加していなかったが、第10回目となる今年は、インドネシア、イギリス、ロシアを含む、20ヶ国が参加した。
今回は、ロシアの文化ビジネス・センター「ジャパンハウス」が企画した、コスプレ予選「日の出」の優勝者、マルガリータ・ロマシュさん(23)とエレーナ・バルスコワさん(20)が、ロシア代表として参加し、機動天使「エンジェリックレイヤー」のアテナと鈴原萩子に扮した。
「ロシアNOW」はマルガリータさんとエレーナさんにインタビューし、大会の印象や今後の計画、コスプレ初心者へのアドバイスなどについて聞いた。
- 「世界コスプレサミット」で一番おどろいたことは何ですか。
エレーナさん「ロシアとは異なり、日本には30歳以上のアニメ愛好家がいたことです。マレーシア、インドネシア、シンガポール、スペインのコスプレが特に印象に残りました」
- なぜ今回「エンジェリックレイヤー」のキャラクターを選んだのですか。
マルガリータさん「マンネリはいやなので、まだやったことのないものにトライしたかったからです。ロシアのコスプレイヤーは、すでに日本であまり人気がなくなっている、古いアニメをよく選びます」
エレーナさん「コスプレ歴がより長い人は、珍しくて変わったアニメを選んでいます。始めたばかりの人は、最近の人気アニメから比較的かんたんなコスチュームを選びます。マルガリータはデザイナーなので、その経験や知識を生かして、スムーズに大会の準備ができました」
- 「世界コスプレサミット」で成功するコツはなんですか。
マルガリータさん「日本の大会の舞台では、より豊かな表現力や鮮明さが必要です。みんなにわかりやすいのが一番なので、詳細を詰める必要はありません。ロシアのコスプレイヤーなら、ていねいな演出をして、自分にぴったりなコスチュームを選べる能力を示すことですね」
- 海外でのコスプレの経験から、今後はコスプレに何を導入したいと思いますか。
エレーナさん「演出の構想がおもしろかったです。3~4種類のコスチュームを組み合わせて、舞台でそれを変化させるんです」
マルガリータさん「で、それが2分半以内に行われるんですよ」
- ロシアのコスプレ参加者の長所と短所はなんですか。
エレーナさん「長所は、ぴったりのキャラクターを選べることです。ロシア人は海外のコスプレイヤーよりも、キャラクターにマッチしていると思います」
マルガリータさん「でも、演技を磨かなければいけませんね」
エレーナさん「きれいなコスチュームをつくるだけじゃなくて、俳優や脚本家としての能力を発揮し、音声や照明も手がける必要があります」
- 「世界コスプレサミット」の予選大会「日の出2013」に出場する参加者に、アドバイスをお願いします。
エレーナさん「特殊効果を多く取り入れることです。あとは、参加条件を現実的に評価することですね。複雑なコスチュームをつくっても、着替える時間は1時間に制限されていますから」
- 将来は日本と関係を持ちたいと思いますか。
エレーナさん「私の人生は、来日の『前』と『後』の2つに分離しました。日本語を勉強して、東洋について研究する学部に入りたいです」
マルガリータさん「5年前、芸術史の調査で、日本文化に触れました。それ以来、私の仕事と趣味は切っても切れない関係になりました」
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