写真提供:ウィキペディア
1991年の今日、ソ連崩壊の序曲となった8月クーデターが起きた。
1991年8月19日、ゲンナジー・ヤナーエフ副大統領、ウラジーミル・クリュチコフKGB議長ら保守派は、ミハイル・ゴルバチョフ大統領を軟禁し、クーデターを起こした。
翌20日は、新連邦条約が締結され、各共和国の権限が大幅に拡大されるはずだった。保守派は、それを阻止しようとしたのだが、軍の十分な支持を得られず、逆に、ロシア共和国大統領エリツィンに率いられる市民の抵抗を招き、連邦崩壊を早めるだけに終わった。
「自由を取り上げることはもはや誰にもできない」
8月22日、解放されたゴルバチョフ大統領はテレビ出演し、こう述べた。
「クーデターは失敗した。陰謀を企んだ者たちは見通しを誤っていた。彼らは、国民がこの数年間で――それがいかに困難な歳月であったとしても――変貌していることを過小評価した。国民は自由の空気を吸い込み、それを取り上げることはもはや誰にもできないのだ」。
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