=Lori/Legion Media撮影
1723年の今日、ロシア皇帝の離宮ペテルゴフの完成セレモニーが行われた。
離宮は、上の庭園と下の庭園の境に大宮殿を置く構成で、150を超える多彩な噴水を配した、壮麗な庭園で知られる。「サムソンの噴水」と「大滝」はとくに有名。全体で20の宮殿と7つの庭園を含む。
水位差を利用した150を超える噴水群
噴水は、15メートルほど高いところにある宮殿と、海側の「下の庭園」との水位差を利用している。
最初のペテルゴフについての言及は、ピョートル大帝の1705年の行軍日誌で、ネバ川河畔での新首都(将来のサンクトペテルブルク)建設が着工した直後のことだった。
バルト海沿岸の首都近郊に、ベルサイユ宮殿に負けないような離宮を造ることをピョートルが考え付いたのは1714年である。
戦略的にも重要なロシア版ベルサイユ
ペテルゴフは、戦略的にも重要で、オラニエンバウム(現ロモノーソフ市)と軍港クロンシュタットへの途上にある。
すでに建設が進んでいた1721年には、大理石の加工工房が作られ(1801年には、宝石の研磨工場となった)。
1723年8月15日のオープニング・セレモニーまでには、大宮殿が竣工し、「下の庭園」も設計され、運河は掘られ、一部の噴水と宮殿も完成していた。
独ソ戦に際しては、最前線に近かったため、甚大な被害を被ったが、戦後、すべての文化財が復元されている。
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