日本の体操男子団体 =タス通信撮影
-ロシアの体操男子団体6位に終わりましたが、これをどう評価しますか。
これは失敗です。間違いが非常にたくさんありましたから。それがなければメダルを獲得できていたでしょう。
-プロとして、この失敗の原因は何だとお考えですか。
技術的には全員がしっかり演技できていました。精神的な問題でしょう。場数を踏んでいないので。1人を除いて、全員が20歳以下ですから。
-演技の順番も影響したのではないですか。
すべて正しく行われていました。ずっと「クルグロエ湖」(モスクワ州のトレーニング・センター)にいたわけではないので、選手の準備状況を100%判断することはできませんが。各競技で徐々に強い選手が出てきます。どの団体競技でも通常はそうです。
-最後の競技まで、ロシアの団体にはメダル獲得の可能性がありました。ここで一か八かの大勝負に出て、鉄棒の演技の難易度を最大にすべきではなかったですか。
アトランタ五輪とシドニー五輪で金メダルを4個獲得している、元体操選手アレクセイ・ネモフ氏(36)が、ロンドン五輪の体操団体戦を総括した
最初から最後まで、与えられたことをしっかりやるしかありません。練習で磨きをかけた内容を見せるということです。大会の途中で変更を加えると、必ず失敗します。
-イギリス人は表彰台に「上げてもらった」のですか。
確かにそうですね。
-日本の体操のコーチ陣が判定に異議を唱え、4位から2位に上げることができました。アテネ五輪では、会場が鉄棒でネモフさんにメダルを与えるべきだと要求しましたが、ロシアのコーチ陣は何もできませんでしたね。
それは、日本チームのコーチがちゃんとやるべきことをやっているからです。最終結果が出るまで競技は終わらないのですから、自分の選手のために最後まで闘わなければなりません。アテネ五輪では、事が終わってから抗議していました。
-8年前、取れるはずのメダルが取れなかったことに怒りをお感じになりませんか。
メダルなしで五輪から戻ってきたことに、しばらく怒りを感じていました。アテネ五輪の鉄棒の競技については、よく思い出しますし、スポーツのコーチは選手を山のように守らなければいけないと思います。それをやった日本人に拍手を送ります。
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