“フルシチョフカ”建設承認の日

=タス通信撮影

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1957年の今日、ソ連共産党中央委員会と閣僚会議(日本の内閣に相当)は、歴史的な「ソ連における住宅建設発展」に関する法令を承認し、一般向けの安価な住宅、いわゆる「フルシチョフカ」の大量建設が始まった。この名は、当時のソ連の最高指導者、ニキータ・フルシチョフに因んでいる。

フルシチョフカは、様々な工法による2~5階建ての住宅で、比較的安価であり、なかには仮住まいとして建てられた一時しのぎのものもある。

短期間に住宅問題を一掃するというアイデアは、スターリンの死後間もなく、1953年8月に、ゲオルギー・マレンコフが提示したもの。1955年には、フルシチョフは、重厚壮大なスターリン建築の「やりすぎ」に終止符を打つ指令を出した。

10~12年で住宅不足を解決するとの方針を、国民は歓迎した。フルシチョフカは、エコノミーで、天井が低く、台所は小さかったが、それでもバラックや、一戸に数世帯が同居するコムナルカに慣れた国民は喜んだ。

フルシチョフの計画によれば、1980年代の初めまでに、居住面積は一人当たり15平米に達し、住宅の完全な「共産主義」が建設されるはずであったが…。

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