タタルスタン共和国で穏健派イスラム教指導者を狙い連続暗殺事件

=タス通信撮影

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19日、タタルスタン共和国で、地元で最高位のイスラム教指導者、イルドゥス・ファイゾフ師と、バリウル・ヤクポフ師を狙った暗殺事件が相次いで起きた。

ファイゾフ師は負傷し、命に別状はないが、ヤクポフ師は自宅近くで射殺された。二人とも、同共和国では、穏健派として知られ、過激派に反対していたという。

最近、最高位に選ばれたファイゾフ師は、再三脅迫を受けていたとの情報もある。

宗教問題の専門家のなかには、この事件を、伝統的なイスラムへの挑戦と考える人もいる。

捜査当局も、この事件が、穏健派として知られていた二人の指導者の活動と何らかの関係があるとみて、捜査を進めている。

沿ボルガ連邦管区大統領代表、ミハイル・バビチ氏は、同共和国の首都カザンで、治安機関、政府関係者、宗教界の代表などとともに対応を協議している。

また、事態を重く見たプーチン大統領は、下院(国家会議)の各政党代表との会談で、「国内情勢は理想的と言うにはほど遠い」と述べ、事件解明のためにあるゆる手段を講じるとともに、「破壊分子がこのようなテロリズムで国内を不安定化するのを許してはならない」と強調した。