=Arsenal Fire Arms / Press Photo通信撮影
6月13日、兵器産業全般を管轄するドミトリー・ロゴージン副首相は、アーセナル・ファイアーアームス社の新しい拳銃ストリージがロシア軍に採用されると発表した(海外では「ストライク」という商品名で販売予定)。
ロゴージン氏によると、この拳銃は、オーストリアのグロックなどより優れており、数ヶ月以内にロシア軍での使用が開始される予定だという。
防衛省は以前から、発射速度が遅く、反動が強く、精度が非常に低い時代遅れのマカロフに代わる拳銃を探していた。もし、ストリージが実際に導入されれば、マカロフ以後露軍で使用される3番目の拳銃になる。
2003年に、ロシアの大手兵器メーカー「イジェフスク機械製作工場」(イズマッシュ)のヤリギン・ピストル(PYa)と、トゥーラ市のKBP社のGSh-18が導入された。
後者は、2005年より、陸軍将校に賞与として与えられ、前者は2011年秋に大量生産が開始され、2012年2月に西部軍管区の将校に配られた。
一様でない専門家の反応
ロゴージン副首相の意向に懐疑的な専門家もいる。軍事評論家ビクトル・ミャスニコフ氏によると、アーセナル・ファイアーアームス社は去年登録されたばかりの新会社で、ストリージは記録的短期間である3ヶ月で開発された。通常、拳銃の開発には5年かかる。
新しい拳銃「ストリージ」と従来の「マカロフ」の比較 |
ミャスニコフ氏は、このような状況では「何十万の拳銃が近々使用されるようになるとは考えにくい」と言う。
ロゴージン副首相自身も、突如、新しい拳銃について一般で広く議論すべきだと言い出した。フェイスブックでロゴージン氏は「議論し、テストし、熟慮すべきだ。大量生産にいたるまでには、こういう段階を通らなければならない」と書いた。
しかし、ストリージ拳銃を歓迎する専門家もいる。銃器に詳しく、専門サイトworld.guns.ruの創設者でもあるマクシム・ポペンケル氏は、新しい拳銃の利点についてこう説明する。
「反動が弱く、発射速度が速く、より正確に撃てる。この拳銃には現代のテクノロジーが揃っている。プラスチックのフレームの使用は、製造コストを抑えるだけではなく、より軽く、錆びない銃になる」。
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