モスクワにビザなしで旅行できる

=アントン・デニソフ/ロシア通信撮影

=アントン・デニソフ/ロシア通信撮影

モスクワにビザなしで3日間滞在できるようにしたい、との意向を市政府が示した。これを実施すれば、市の歳入は1200億ルーブルほど(約2900億円)増えるという。観光業界も、市の観光ビジネスの発展を促すと歓迎しているが、“その筋”はGOサインを出すだろうか?

モスクワ市対外経済・国際関係局長セルゲイ・チェリョーミン氏によると、この件は現在市政府内で話し合われており、商用旅行協会会長ワジム・ゼレンスキー氏も良いアイデアだと評価する。

「ビザは、観光、旅行ビジネスの発展の大ブレーキになっています。もし、このアイデアが法的な面でも、またその実際の運用の面でも、ちゃんと練り上げられているなら、すごいPRになります。あらゆる観光客、旅行者がやって来て、お金を落としていくでしょう」。

しかし、政治評論家ドミトリー・オレーシキン氏は、ビザなし滞在の実現は極めて難しいと言う。

「これは、市がビザによる経済発展の阻害を認識している証ですから、その点で重要です。でも、何でも管理するのが好きな中央政府も警察も連邦保安庁も、実現させてはくれないでしょう。もちろん、我々がビジネスの発展を望むなら、ビザは廃止しなければなりませんが、外国の影響をやみくもに怖がるのが我が国のユニークな伝統です。その伝統を墨守しようというなら、鉄のカーテンを下ろさなければなりません。“その筋”は、長年の習慣でまさにそれをやっているのです」。

果たせるかな、外務省は早くも、モスクワへのビザなし渡航導入は、ロシアの外国へのビザなし渡航をめぐる交渉に悪影響を及ぼす、との声明を出した。 

*露語原文: 「コメルサント」紙