=Lori/Legion Media撮影
ロシア・ヤクート・サハ共和国の科学アカデミーと日本の近畿大学は、マンモスのクローン分野における共同研究に関する合意に調印した。学者たちは2010年夏にラプテフ海沿岸で見つかったマンモスの遺骸を研究する。
骨髄は通常、永久凍土で眠る間に損傷しており、活発な生物学的素材を得るには適さない。だが、遺骸から保存状態の良い骨髄などの一部を発見することに成功した。生物学的素材は、近いうちに日本側に渡される。日本では分子遺伝やマイクロバイオロジー研究のほか、別の必要不可欠な研究が行なわれる。
ロシア科学アカデミー細胞生物物理研究所のコルナウホフ学術研究員は、両国の学者の尽力を結集することは、理にかなっているとの見解を示し、次のように語っている。
「ロシアと日本の学者たちの協力には非常に大きな展望がある。日本人は非常に勤勉であるうえ、ハイテクノロジーを持っていることで知られている。ロシアの学者は新たなアイデアを発案する能力を持っている。学者たちがヤクート、モスクワ、あるいは極東など、どの大学に所属しているかは重要ではない。ロシアと日本の学者の尽力を結集することで、飛躍的な結果がもたらされる可能性がある。だがマンモスのクローン化は簡単なものではない。」
ロシアの専門家たちは、特にクローンなど遺伝子工学分野において優れた経験を持っている。
世界で初めて哺乳類のクローン化に成功したのは、チャイラフニャン氏が率いたロシア科学アカデミー細胞生物物理研究所の学者たちだった。彼らは、英国でクローン羊のドリーが誕生する10年前の1987年にクローンマウス「マーシャ」を作成した。
なお近畿大学の学者たちはすでに15年以上、先史時代生物のクローン問題に取り組んでいる。
「ロシアの声」より転載:http://japanese.ruvr.ru/2012_06_27/roshia-nihon-gakusha-manmosu-fukkatsu/
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