映画『霧の中(In The Fog)』セルゲイ・ロズニツァ監督

「霧の中」。写真提供:カンヌ国際映画祭

「霧の中」。写真提供:カンヌ国際映画祭

ベラルーシの作家ヴァシーリ・ブイコフの同名の中篇小説を映画化した作品で、第65回カンヌ国際映画祭・コンペティション部門で国際映画批評家連盟賞を受賞。舞台は1942年のドイツ占領下のベラルーシ。パルチザンが裏切り者の工夫スシチェーニャの懲罰に向かう。実際には裏切りはなかったのだが、スシチェーニャは自身の無実 を証することができない。

ロズニツァ監督は、この映画には直接の敵との衝突はないとした上で、「あるのは、戦争と占領を背景とした市井の住人たちの間の衝突。戦争は人々が存する空間として在り、まさに彼らがこの空間を創り出しているのです」。

ロズニツァ監督は、1964年にベラルーシ生まれ。1991年、全ロシア国立映画大学劇映画監督科に入学し、2010年まで専らドキュメンタリー作品を手がけた。