モスクワに三菱の急速充電スタンドがオープン

=タス通信撮影

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モスクワの三菱ディーラ店にロシア初の急速充電スタンドがオープン

これまでロシアでは、電気自動車の充電に4時間から8時間が必要だったが、三菱のスタンドで充電に必要とされる時間はたったの20分だ。 

 ロシアで三菱自動車の販売を担当している「ロルフ インポルト」のパンコフ執行責任者は、「モスクワに電気自動車のための急速充電スタンドが誕生したことは、電気自動車の購入に興味を持つ人々の心理的障壁を取り除く助力となる。なぜなら現在、電気自動車の保有者たちが主に危惧しているのは、走行中に『タンクが空』になっても充電できないことだからだ。急速充電が誕生したことでこの問題が解決され、購入者の幅が著しく広がり、ロシアにおける電気自動車市場の発展は大きく促進されるだろう」との確信を示している。 

 ロシアだけでなく、別の国々でも電気自動車に対しては警戒感が持たれている。三菱自動車のi-MiEVは現在のところ、ロシアで販売されている唯一の電気自動車で、15都市で販売されている。販売が開始された2011年10月から7ヶ月の間に、71台が購入された。なお、フランスやポーランドでの同期間の販売台数は著しく低かった。ロシアで電気自動車の主な購入者となっているのは国家機関あるいは民間企業だが、個人の購入者もいる。 

 電気自動車は、通常の自動車と比較して価格が高いうえ、ロシアではスタンド不足が電気自動車の普及に歯止めをかけていた。モスクワで始まった充電インフラ構築に関する試験プロジェクトは、その他の多くの地域にも広がった。「ロルフ インポルト」のチェルネンコ職員は、「電気自動車は世界の多くの自動車メーカーの優先的な方向性であるため、レニングラード州とエカテリンブルグが充電インフラを発展させる用意を表明している」と述べ、次のように語った。 

 「電気自動車は、環境性、省エネ性、また再生不可能資源の減少などに関連して、通常の燃料で稼動する車よりも価格が高くなっている。ロシアでのエネルギーの安定性にも影響を与えている。電気自動車の燃費はガソリン車と比較して著しく低い。例えば、急送充電の深夜料金では、走行距離150キロで11ルーブル(約33円)となり、ガソリンよりも約20倍安くなっている。また、電気自動車にはトランスミッションやクラッチ、その他の装備がないため、整備・修理費用も本質的に安くなっている」。 

   三菱自動車は長期戦略の中で、2015年までにロシア市場でさらに7つの電気自動車のモデルを販売するほか、急速充電スタンドの数を増加することを計画している。なお、市場には近い将来、ロシア製の電気自動車も登場する予定だ。