=PressPhoto撮影
バラライカの演奏、重厚な合唱とアクロバティックなダンスとカラフルな民族衣装――あのロシア国立ドン・コサック民族舞踊合唱団が6月やって来る。 今回はロシア文化フェスティバルの一環として6年ぶりの来日だ。
男性がしゃがんで足を蹴上げる踊り「ホパック」はとくに有名だ。ドンとはロシア南部の大河の名前。コサックは騎馬に優れた戦士集団で、その歌と踊りを伝える。
コサックは、 15 世紀頃から逃亡農民や土地をもたぬ者が辺境に集まり、独自の民主的な自治組織を作ったのがルーツ。だが、ロシアが次第に膨張し、コサックを支配下に組み込もうとするにおよび、しばしば反乱を起こした。ラージンやプガチョフのそれは帝国を震撼させたことで知られる。
3日 (日) 大阪・梅田芸術劇場
5日 (火) 滋賀県・栗東芸術文化会館
7日 (木) 栃木県・小山市立文化センター
8日 (金) 東京・なかのZEROホール
9日 (土) 西東京市保谷こもれびホール
10日 (日) 松戸・森のホール21
結局、一定の自治を認めてもらう代わりに軍役に従事するという形で妥協が成立したが、不満はくすぶり続けた。
ロシア革命後の内戦ではドン・コサックは敵味方に分かれて戦った。ショーロホフの名作『静かなるドン』はこうした骨肉相食む修羅を背景にしている。
悲しい運命、そしてそれに耐え抜いた強さ―。それは彼らの舞台にも見て取れよう。
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