建築会社「ストリーム∞」社顧問(「大きな家」担当) ミハイル・ ドボルコビッチ氏(33) = PressPhoto撮影 |
—あなたが撮影の監督?
社内のすべてを撮影してネット上で公開すれば、ウソはつけないし責任感も増す。カメラが回っているところで話し合って契約を結べば、後で裁判になっても、しらばくれることは不可能だ。最初のうちは、人々は絶えずカメラに監視されるのが辛かったので、万一の場合にリハビリできるよう医療センターを設けた。
こうしてわが社は完璧に透明になった。これほどの透明さは世界のどこにもない。
しかも、会社の仕事のスピードが格段に増した。
難しかったのは、撮影が互いの邪魔にならず、逆に助けになるようにすることだった。
—他にはどんな改革を?
背広着用の禁止だ。背広を着ると、みんな似たり寄ったりの紋切り型になるが、脱ぐと全然別の人間が現れてくる。好きな服装で、個性を発揮できる。
気功もやっている。強制ではなく自発的に。初めはあまり人が来なかったが、やっている人の体調と気分が良いのをみて、だんだん増えてきた。今ではほとんど全員がやっている。
わが社では、何度でも部局を変わることができる。なぜ他の部門で働きたいのか、なぜ今の部門を辞めたいのかをビデオで説明するだけでいい。
また、わが社では、どのプロジェクトも3人で担当する。2人だと議論して埒が明かないこともあるが、3人なら常に折り合える。
わが社では誰もが新たなアイデアを創り出すことができる。とにかく、こんな雰囲気とコミュニケーションがある会社は他にはほとんどないだろう。
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