元t.A.T.u.のユーリャさん
―映画で初の主役、ゾンビの襲来から世界を救う役に挑戦したそうですね。日本からも以前に人殺しの女生徒の役で映画出演のオファーがあったとか? なぜそういう役柄なんでしょう。
観客がそんな私を見たいからでしょう。この新作は今秋公開予定で、アグレッシブな役ですよ、いい意味で。機関銃を持った乙女が世界と自分の権利を守るんです。
モスクワ出身のレナ・カーチナとユーリャ・ヴォルコワによる女性デュオ。1999年結成。
小悪魔的なルックスとコスプレ風制服、過激な言動、そしてレズビアン的な雰囲気で、顰蹙を買いつつも、2000年代初めに世界中で大ブレイク。代表作は、シンセ・ポップ界の巨匠トレバー・ホーンがプロデュースした『t.A.T.u. 時速200kmで逆走』や“Not Gonna Get Us”(あたしたちには追いつけない)など。特に前者は03年3月にリリースしたが、あまりの過激さに加え、度重なるドタキャン騒動、プロジェクト内部の対立などによりまもなく人気失墜し、昨年グループは解散した。
―ソロのミュージシャンとしては?
今、自分の新しいジャンルを模索しています。
去年はポップロック・スタイルの試作品を3曲紹介し、最近は作曲家セルゲイ・ガロヤンと新曲をいくつかレコーディングしました。それらはダンス調で、クラブの音楽みたいです。
昨年 12 月に『世界を動かす』という歌のデビュー・ソロ・クリップが出ました。これは少しt.A.T.u.っぽいです。
今後は別の方向に進みたいと思って、ロシアの歌手ジーマ・ビラーンとのデュエットに取り組んでいます。
―お子さんは、娘のヴィーカちゃん( 7 歳)と息子のサミールちゃん(4歳)ですね。
娘は男の子みたいで、何でも自分のもの、何でも自分で、という感じです。私の『半時間』や『あたしたちには追いつけない』が好きですね。音楽マニアで、とくにマイケル・ジャクソンとレディー・ガガがお気に入りです。
息子の方はおとなしくてインテリっぽいかな。
―今の若い彼氏とお子さんをつくる予定は?
今のところは創作活動に専念したいんです。彼はよく分かってくれていますし、子供たちとも仲良しです。
入籍しているかどうかは私にはどうでもいいことなの。 50 歳になったら考えが変わるかもしれませんが。
―今秋、自分のレストランをオープンさせるそうですね。
バー・レストランです。演奏やカラオケ用のステージとベランダがついていて、とてもおしゃれなスポットになります。私も出演します。
―先月の誕生日に、元のパートナー、レナ・カーチナさんからお祝いのメッセージはありましたか?
いいえ。私たちは今は完全に別々です。たぶん、これまであまりにもくっつきすぎていたので、それぞれが自分の生き方を見つけるために今は距離を置くことが必要なのでしょう
―彼女の仕事もチェックしていないのですか?
彼女はいろいろ知らせてよこすのですが、あまり感心しませんね。すべて自分でやっていることには敬意を抱いていますけれど。
彼女のソロ・デビュー・クリップ「Never forget」にはt.A.T.u.の葬式の場面がありますが、どうかと思いますね。
―日本のファンは他の国のファンと違いますか?
とても違います! 人生観が違います。一人はみんなのために、みんなは一人のために―です。多くのファンが今も私にメッセージをくれます。ロシア語で書いてくれる人もいます。
日本はまったくの別世界なんです! きれいな自然! 必ずこう書いてくださいね。
「私は日本をとても愛しています。ぜひまた私を呼んでください。喜んで行きますから!」と(笑)。
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