=ミハイル・モルダソフ撮影
ソチにはロシア全土から建設作業員が大勢やって来ているが、彼らの間での結婚ラッシュが続いている。アイスホッケー・スタジアムの建設現場だけでも800人が伴侶を見つけた。ブラフスキー夫妻もそのうちの一組だ。
夫のセルゲイさんは現場監督、妻のアリアさんは安全管理を担当している。
昨年10月25日、披露宴会場は二人が出会ったスタジアムの現場とあって、客たちも皆防護ヘルメットを着用。花嫁の髪型やふわふわのベールが台無しにならないように、セルゲイさんはアリアさんのヘルメットを数センチ浮かせて支え持っていた。
ヤシの木陰の冬季五輪
2年半前にアリアさんが、寒冷なコガリム市(西シベリア・チュメニ州)からヤシの生い茂るソチへやってきた時、現場には土台穴しかなかった。今ではスタジアムの屋根がキノコの傘のように海上にそびえている。
ソチは急速に変貌しつつあり、地元のベテランタクシー運転手でさえ、新しい道が増えてうろたえている。
新郎新婦は気の毒なほど働きづめで、セルゲイさんは週7日出勤、毎晩遅くまで残業。5月までにアイスホッケー・スタジアムを完成させなくてはならないのだ。「私たちはまったく新しい町を創っているんですから」とアリアさんは健気なところを見せている。
2014年2月にスキー選手たちがカフカスの山の斜面を自在に滑る頃、夫妻はすでに新しい建設現場で働いているはずだ。彼らの雇用主は全国の大型建設プロジェクトを手掛けており、「派遣されるところへ行って 建設 するんです」とアリアさんは言う。
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