メドベージェフ大統領、学生と対話

1月25日、モスクワ大学ジャーナリズム学部を訪問し、学生と対話するメドベージェフ露大統領=ロシア通信/エカテリーナ・シュツーキナ撮影

1月25日、モスクワ大学ジャーナリズム学部を訪問し、学生と対話するメドベージェフ露大統領=ロシア通信/エカテリーナ・シュツーキナ撮影

メドベージェフ露大統領が再びモスクワ大学ジャーナリズム学部を訪問し、学生との対話に臨んだ。

1月25日、ドミトリー・メドベージェフ露大統領は3ヶ月ぶりにモスクワ大学ジャーナリズム学部を訪れた。10月20日の電撃訪問の際は、参加が認められたのは体制派の学生のみだった、との噂も流れた。また、学生数名が警備に当たっていたロシア連邦保安庁の職員に取り押さえられた、ともツイッターで発信された。その他の大勢の学生は、授業のために校舎内に入ることすら許されなかった。

 一方、今回のメドベージェフ大統領の訪問はより生産的なものであった、とジャーマリズム学部長エレーナ・ヴァルタノヴァは語る。

 「訪問は非常にうまくいったと思います。大統領は当初、学生との対話に1時間20分を費やす予定でしたが、2時間近くいたということは、彼にとって有意義であった証拠だと思います。学生と大統領は共通点を見いだしたのでしょう」

 訪問の際、警備は厳重に行われた。校舎の2カ所の入り口では学生証とパスポートの確認が行われた。「校内に入るのに随分と調べられました」と三年生のダリア・クリマシェヴァさんは言う。「許可されたカメラマン以外は全員カメラをしまう様に指示されました。 多くの人はこれに腹を立てていました」

 学生の質問は、最近の選挙結果に対する抗議運動から米露関係、ロシア・グルジア関係、文化、教育まで幅広い分野に及んだ。 

 暴動に対する取り締まり強化の可能性について質問されると、「この国には革命は必要ないと私は思います」とメドベージェフは答えた。また、「もしも革命が起きたら処刑される覚悟があるか」との質問に対しては、「理想のためには自分の命も惜しくない」と回答した。

 メドベージェフ大統領はモスクワ大学ジャーナリズム学部で学生と会談した。=キーラ・トヴェルスカヤ撮影

メドベージェフ大統領はモスクワ大学

ジャーナリズム学部で学生と対話する。

=キーラ・トヴェルスカヤ撮影

「ただ自分の人生の愚痴を言っているだけの人もいました」とクリマシェヴァさんは言う。「私は質問する機会を与えられませんでしたが、私だったらもっと私的な質問をしたかったです。大統領としての彼ではなく、人間としての彼への質問を」

 今回の訪問の企画者の一人であるイーゴリ・マリーニンさんは、学生の側に大統領の訪問に対する準備ができていて、難しい質問をすることを恐れなかった点を評価した。

 例えば、ある学生は12月4日の選挙で違反行為を目撃したと言い、この選挙結果が捏造されたものではないか、と質問した。これに対しメドベージェフ大統領は、この選挙は「現代ロシア史で最も公正な選挙であった」と答えた。

また、大統領がプーチン首相に大統領選を譲ったことに関する質問も出た。「たしかに、バロートナヤ広場やサハロフ街道に集まった人々はおそらく、私の大統領選出馬を望んでいるのでしょう。そしてこれは普通のことであります」と大統領は答えた。

だが同時に、将来再びロシアの大統領選に出馬する可能性はない、とは言わなかった。