モスクワにリトル秋葉原出現

11月19日から20日にかけ、クリムスキー・バールの中央芸術家会館において、現代日本文化を紹介する第三回J-Festivalが開催された。

ジャパンアートレインボー(J-Fest事務局)撮影

 フェスティバルは、ロシアに日本の現代若者文化を伝えようと、在ロシア日本国大使館のイニシアチブのもと、現地の日ロ企業グループの協力により企画された
ものである。

 過去の数々の海外企画(パリのジャパンEXPOやニューヨークのアニメ・フェスティバルなど。なおこれらの催しはモスクワでも開催されている)と同様、J-Festの目的は、現代の日本を多角的に紹介することにある。これまでのフェスティバルが若者のサブカルチャーを取り上げたのに対し、今年のプログラムは、若者のファッション、アニメや漫画、音楽、現代舞踏、ポップアート、和食、コンピュータテクノロジー&ゲームなど、現代日本のあらゆる側面を映し出す内容になっている。

 公式のプレスリリースによると、J-Festは、ロシアによる東日本大震災復興支援に対する、日本側からの感謝の印であるという。フェスティバルの責任者、在ロシア日本国大使館広報文化部長・石瀬素行氏は「私たちは、強い精神力を具えた日本が、今回の大震災を耐えぬき、決してくじけないことを示したい」と語り、フェスティバルの一環として、3.11をテーマとする展覧会も開かれた。

ジャパンアートレインボー(J-Fest事務局)撮影

 今回は、世界で唯一、マンガ学部アニメーション学科を有することで知られる、京都精華大学も積極的に参加。同大学の後援のもと、マスタークラスや講演会も開催され、同大学教授で建築家の鈴木隆之氏が現代建築レクチャーを行った。また、「元祖アキバ系女王」桃井はるこさん、NHK総合テレビジョンの音楽番組『J-MELO』総合司会者May J.さん、ストリートファッション・ブロガーのシトウレイさん(Style from Tokyo)、舞踏家の工藤丈輝さん、ミュージシャンの灰野敬二さん、コンテンツメディアプロデューサーで作家・ジャーナリストの櫻井孝昌さん、画家の巻田はるかさんらが参加。平野知映さんは自作の映像インスタレーション『絆』を出品し、精華大学の卒業生三人組ユニット『uwn!』は、ライブペインティングを披露した。

 さらに、ヤマハアニメバンドコンテストのファイナルも行われた(ヤマハミュージックロシア主催)。エントリーは夏に開始され、バンドの必須アイテムである、ギター、ベース、シンセサイザー、ドラムセットといった『ヤマハ・ミュージック』からの豪華な賞品を目指し、多くの若手グループが熱戦を繰り広げた。11月19日にはファイナリストの5グループが中央芸術家会館のステージに登場し、翌20日には優勝グループ「DORAMA」と「HI-MI-TSU DESU!!」が、コンサートのヘッドライナーである、ティーンエイジャーに人気の女性ポップグループ『ラネートキ』と共演した。

ロリータ・コンテストのフィナール

写真提供:ジャパンアートレインボー(J-Fest事務局)