「伏せろ」、「撃たないでくれ」、「命だけは助けてくれ」、「話せばわかる!」。こんなアブナイ表現がずらりと並ぶ露日会話ブックがモスクワで結構売れているそうだ。
『露日会話 マナー・表現・しぐさ』(ピョートル・トゥマルキン著、2008年、モスクワ、東西社刊)。書名はごく普通だが、章立てがとてもユニーク。
全体の3分の1を占める第3部「気持ちを伝える」は、「不満、叱責」、「苛立ち、憤慨」、「警告、脅し」、「断絶、けんか」などの章からなり、冒頭のような文が満載。最後の第4部「事故、非常事態」は、「殺される!」という絶叫で終わる。
要するに、ある特定のロシア人たちがある特定の日本人たちと“付き合う”ための本らしい。
喧嘩や銃撃戦は、通訳をつけてやるわけにはいかないから、ちゃんと覚えておく必要があるということか。日露交流の多様化を物語るといえばいえよう。
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