プロジェクトの共同創始者スヴェトラーナ・パフシンツェワ氏によると、年金生活者はインターネット電話「スカイプ」で、ロシア語を学ぶ外国の学生と会話をするという。このような交流で、外国人は会話を練習できるだけでなく、ロシアの文化や考え方の特徴を学ぶことができる。
「年金生活者らは長く、おもしろい人生を生きてきた。人生について話し、また自分たちの知恵を共有し、コミュニケーション不足を解消できる。外国の学生は年金生活者との交流で、語学力を磨き、ロシアの文化、歴史、考え方について知ることができる」とパフシンツェワ氏。
「ウェブサイトを通じて、すでにイギリス、フランス、アメリカ、中国、タイの学生15人から申し込みがあった。年内にプロジェクトを拡大し、もっと多くの人に利用してもらいたい。年末までに30組の参加者がそろえば」とパフシンツェワ氏。
このプロジェクトは社会的であるため、「世代の言語」の創始者は無償で働いているという。
地域間社会組織「年長世代」の調整役タチヤナ・プルソワ氏は、プロジェクトに関心を持つお年寄りがモスクワでたくさん見つかってほしいと考える。
「老いとは人生の終わりではないことを、多くの人が理解している。人と交流し、旅行し、新しいことを学ぼうとしている。私自身も年金生活者だが、好きなことをあきらめたわけではない。年金生活者の中には、元教師や、高等教育を受けた人がたくさんいる。他の国の文化に関心を持っている人もいるはず。(外国語を知っている年金生活者なら)二ヶ国語で会話できるだろうし、双方が外国語を練習できる」とパフシンツェワ氏。
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