ロシアの高所愛好家の到達点TOP5

Sellyourphoto/Legion Media撮影
​ ロシアのルーファー(屋根上り人)ヴィタリー・ラスカロフとヴァジム・マホロフは、世界中の有名な高い建築物を制覇し続けている。今年の夏には、ブラジル・リオデジャネイロの有名なキリスト像に違法にのぼった。日本の明石海峡大橋を含む、最近の2人の到達点5ヶ所を、ロシアNOWが選んだ。

リオデジャネイロのキリスト像(ブラジル)

 ロシアのルーファーは2015年夏、南アメリカを旅した。主な目的はブラジルの観光名所を制覇すること。リオデジャネイロにある38メートルのキリスト像は、海抜700メートルの丘にある。本人たちによると、夜間にキリスト像のあるところまで行くのは非常に困難。日中は丘の台座部分まで列車が運行されているが、夜はレールの上を歩かねばならず、時間がかかって危険なのだという。「夜、真っ暗闇の中、虫や動物の大きな鳴き声を聞きながら、徒歩で行くことになった。不気味で、道はジャングルのようだった」と、ラスカロフは自分のブログに書いている。動画を見ると、2人はのぼる際、補助室に隠されていた作業梯子を使っている。このようにしてキリスト像の内部に入り、その後上に行った。

 本人たちによると、この行為でブラジルの刑務所に収監される可能性が十分にあったという。

深センの平安国際金融中心(中国)

 この超高層ビルの建設の起工は2009年。完工は2016年の予定。ビルは600メートル115階建てになる。これはテレビ塔を除き、中国で2番目、世界で5番目に高い建物になる。

 2人はのぼる時期として、警備がそれほど厳しくない中国の旧正月を選んだ。前回、上海タワーにのぼった時も、旧正月だった。2人は今回、屋上にのぼっただけでなく、建設用クレーンの上部にものぼったため、660メートルの高さを制覇することとなった。

兵庫の明石海峡大橋(日本)

 明石海峡を横断し、本州の神戸市と淡路島の淡路市を結ぶ、明石海峡大橋は、14年前に建設された。建設期間は10年。現在、世界最長の吊り橋である。その長さは3911メートル。

 2人は、日本で法律を破ったり、どこかに不法にもぐりこんだりしようとすることは、非常に困難だと話している。「ここでは何かが閉鎖された場合、克服不可能。そのほとんどは精巧な警備システムと、施設に設置された膨大な数の監視カメラが理由」とラスカロフ。だが夜間、ロープを使い、パイロン(支柱)の上部まで30分でたどりつくことができた。降りる時は、自動車のドライバーから見える状態となってしまい、その結果、出動した警察から逃げなくてはならなくなった。

 

ニューヨークのマンハッタン橋(アメリカ)

 1909年に建設された、イースト川を横断するマンハッタン橋は、全長2089メートル、パイロン高さ102メートル。

 2人は違反者に対する厳しい罰則にもかかわらず(政府施設やこのような橋への不法侵入は懲役6ヶ月)、パイロンにのぼり、いかなる困難もなくおりてくることができた。

 

香港中心部の看板(中国)

 超高層ビル「中国網絡中心」の屋上のビルボードは、香港中心部の高さ200メートルの場所にある。スカロフとマホロフは他の2人の仲間とともにここまでのぼり、看板をプログラミングしなおした。これによって宣伝文句の代わりに彼らのビデオが流れ、「オン・ザ・ルーフ」のフレーズが表示された。

 本人たちによると、香港では営業時間でも、ほぼどこへでものぼることができるという。ビジネス・センターにはあまり入構規制がなく、月曜日から金曜日までの営業日、アラームはオフになっていて、ドアは開放されているとのこと。

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