ウラジーミル・ミロノフ=
報道写真モスクワの研究会社「3Dバイオプリンティング・ソリューションズ(3D Bioprinting Solutions)」は、マウスの甲状腺を3Dプリンタで作成するという斬新な実験を完了した。3Dプリントされた甲状腺ははがれることなく、機能している。
同社は最初に甲状腺、次に腎臓と、人間の臓器の3Dプリントに着手する予定。具体的な開始時期は伝えられていない。
3Dバイオプリンティング・ソリューションズは今年3月15日、ロシア初の3Dバイオプリンタ「ファビオン(FABION)」を使い、マウスの甲状腺を作成した。数ヶ月続いた実験で、3Dプリントされた甲状腺は安定し、その生存能力を証明した。
実験結果は、オランダ・ユトレヒトで先月8日に行われた国際バイオファブリケーション会議で、国際的な科学界に初めて紹介された。
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ミロノフ科学責任者は17日、ヒト甲状腺、次に腎臓の3Dプリントを始める用意ができていることを伝えた。
「当方の近い将来の計画には、主要な科学雑誌での実験結果に関する論文の公開、ヒト甲状腺のバイオプリントという次の段階への移行が含まれている。これが完了したら、腎臓のバイオプリント技術の開発に注力する予定。今日、移植用腎臓の不足が喫緊の問題になっている」とミロノフ科学責任者。
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