ロシア製兵器の輸出先と種類

 ロシアの国営兵器輸出企業「ロスオボロンエクスポルト」(国営ハイテク工業製品開発・生産・輸出企業「ロステフ」の傘下企業で輸出モノポリー)は、創業年の2000年から今年までの15年間の営業実績を発表した。ロシアが今後5~7年も兵器輸出国第2位の地位を維持することを、同企業は望んでいる。

 ロスオボロンエクスポルトは15年間で、総額1150億ドル(約13兆8000億円)強のロシア製の軍事・二重用途品を116ヶ国に輸出した。同社のアナトリー・イスカイキン最高経営責任者(CEO)が10月末にこれを発表した。

 創業当初は主な輸出先がインドと中国の2ヶ国のみだったという。今日、取り引き先は70ヶ国にのぼり、年間130億ドル(約1兆5600億円)以上の兵器を輸出している。ロシアを超えているのは、年間170億ドル(約2兆400億円)の兵器を輸出しているアメリカのみ。ロシアの軍需産業企業の外国からの受注ポートフォリオは、500億ドル(約6兆円)規模になっている。

 このようなポートフォリオは、今後5~7年、市場シェア27%で兵器輸出国第2位の地位を維持することに寄与すると、イスカイキンCEO。ちなみに、兵器輸出国第1位は市場シェア29%のアメリカ。

 ロシア製兵器の輸出はどのように伸びているのか、主な使用国はどこなのか、海外で需要の高い兵器は何か、今後どのような製品をロスオボロンエクスポルトは輸出するのか。ロシアNOWがインフォグラフィックに示した。

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