北朝鮮がまたミサイル発射

 北朝鮮のミサイルは、今のところ完全なものではないが、それが危険なのは核弾頭を装着できる可能性があることだと、ロシアの専門家たちは考えている。
test-fire of Pukguksong-2
北極星2型の発射試験 (2月13日2017年)  =ロイター通信

 北朝鮮が不明な型の4発のミサイルを発射し、日本の沿岸から350キロメートルの地点で落下した。タス通信の軍事専門家ヴィクトル・リトフキン氏の意見では、これは中距離弾道ミサイル(射程500~1000キロメートル)で、「1950年代のソ連製R-17ミサイルをベースにしている」という(R-17は、アメリカ国防総省の識別番号ではSS-1C、北大西洋条約機構(NATO)のコードネームではスカッドB)。

 しかしリトフキン氏は、この新型ミサイルの可能性に関しては懐疑的だ。その理由は、「設計者たちはミサイルを所定の軌道で飛ばす技術をまだ“身につけていない”からだ」

 「明らかにこれは最終的な実験ではない。北朝鮮の研究者たちは、ただ新型ロケットの航法システムの開発実験を行っているにすぎない。搭載した燃料で飛べる海域まで飛んで水没しただけだ」

 専門家たちがはるかに大きな懸念を感じているのは、このロケットが核弾頭を搭載するはずだという事実。「ロシア、米国、中国はおそらく、北朝鮮が核開発でどこまで進んだか分かっていない。仮に、核弾頭が運搬ミサイルと同じく、技術的に開発されてしまっているとすれば、それは韓国だけでなく地域全体に脅威を与える」。地政学分析国際センター所長であるレオニード・イワショフ退役大将は、ロシアNOWにこう述べた。

 専門家たちの意見によれば、仮に北朝鮮が、運搬ミサイルに搭載できるか、爆撃機の格納庫に収容できるような完全な核弾頭ではなく、核爆発装置を開発するだけでも、それが飛行の任意の段階で突然予想外に起爆するおそれはあるという。

ロシアはどうする

 ドミトリー・ペスコフ・ロシア大統領報道官は、北朝鮮のミサイル発射に関連したロシア、日本、中国の協議についてこうコメントした。

 「我々は深く懸念している。このような行動は、地域の緊張をさらに高めることになる。ロシアはすべての関係国に対して自制を呼びかけるとともに、この問題の解決に関心を抱くすべての国と話し合う用意がある」と、ロシアの経済紙「コメルサント」のインタビューで述べた

 専門家たちの見解では、ロシアは、その沿海地方が北朝鮮と境を接しているにもかかわらず、この地域に軍の部隊を追加で配備することも、ミサイル防衛システムを強化することもしないだろうという。

 「ロシアは、一方的に攻撃的な措置をとることはせず、国連安保理の枠内で外交的な措置を探るだろう。おそらくそれは、北朝鮮への輸出制限や海外預金口座凍結などの新たな制裁となるが、それが効果を上げることはあるまい」。欧州国際総合研究センター・世界経済世界政治部・上級研究員のワシリー・カーシン氏はロシアNOWにこう語った。

もっと読む:朝鮮半島THAAD配備に中露警戒>>>

+
フェイスブックで「いいね!」を待ってます!