シリアのアサド大統領とロシアのショイグ国防相、シリア、ダマスク、6月2016年=
ロイター通信反体制派が3ヶ月以内に投降し、また人質を解放すれば、恩赦するという大統領令が、シリアで発令された。
ショイグ国防相は7月28日、シリア政府に対し、投降した「流血の犯罪に自分を染めていない」反体制派に恩赦を保証するよう呼びかけていた。
ショイグ国防相はこれ以外に、ここ数年、シリア政府軍と、反体制派武装勢力および過激派組織の間の激戦の舞台となっているシリア最大の都市アレッポでの、大規模な人道作戦の開始について伝えた。アレッポ付近は「困難な人道的状況」にあるという。
人道作戦はロシア大統領の指令にもとづき、シリア政府と共同で行われる。ショイグ国防相によると、アレッポの民間人および投降を希望した武装勢力は、3本の人道回廊経由で街を去ることができるという。人道回廊の領域では、熱い食べ物や応急手当を提供する拠点が開設される。
4本目の人道回廊は、恩赦を希望しない武装勢力向けのようだ。「アメリカが『ヌスラ戦線』(アルカイダ系過激派組織)と『自由シリア軍』(反体制派の世俗集団)の違いに関するデータをこちらに提供しないことから、武器を所持した勢力の安全な通過用に、アレッポ北部にカステッロ道方向の4本目の人道回廊が創設される」とショイグ国防相は伝えた。食品や必需品は空路でアレッポに運ばれる。
各報道によれば、シリア政府軍は最近、反体制派が制圧しているアレッポの地域を密に取り囲み、反体制派への圧力を強めたという。
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