セルゲイ・ラブロフ外相、ウラジーミル・プーチン大統領、ジョン・ケリー国務長官=
ミハイル・クリメンティエフ撮影/タス通信世界「ソフトパワー」ランキングで、ロシアが初めて上位30位以内に入った。1位アメリカ、2位イギリス、3位ドイツ。日本は7位だった。国力を文化や市民社会の価値観などの非軍事面で評価するこのランキングで、ロシアは27位と決して高くないものの、圏外だった昨年と比べると、大きく上昇した形だ。
指標別ランキングでは、「国家の関与」でロシアは最高の第8位に位置した。評価概要によれば、ロシアはアメリカとともに、シリア情勢の平和的解決で重要な役割を果たしている。
「世界政治の中のロシア」誌のフョードル・ルキヤノフ編集長によると、ロシアの外交力は、シリア和平協議だけでなく、軍事作戦でも示されたという。「ロシアは協議だけでなく、迅速果断な『地上』の状況変更の能力を示した。おかしなことではあるが、この時、ソフトパワーのツールになったのは国の軍事力」とルキヤノフ編集長。
ルキヤノフ編集長は、ランキングにおいて、文化ではなく、政治が重要な役割を果たしたと考える。「文化は、むろん、いつでも重要であり、ロシアには強大な文化の宝庫がある。だが短期的な変化、今年と去年のランキングの比較に着目するならば、この番付けは、永遠の価値観というより、特定の政治的行動によって決定づけられている」
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