「平和条約締結の期限を定めてはならない」

Kremlin.ru
 ロシアと日本の平和条約締結の具体的な期限を定めてはならない。それは有害なことだ――。国際討論クラブ「ヴァルダイ」の総括会合の質疑応答でプーチン大統領が述べた。

 会議の日本人出席者より、今後2~4年で日露間に平和条約が締結されることは可能か、との問いに対し、プーチン大統領は、「私見では、これは期限を設けることが不可能であり、どころか有害でさえあるような、そういうケースだ」と述べた。

 

中国との国境線画定を例に挙げる

 プーチン大統領は中国を例に挙げた。中国との間でさえロシアは40年にわたり国境線の問題について交渉を行い、中国との間に前例のない水準の協力が達成され、両国に非常に高度な信頼が生まれたときにはじめて、しかるべき合意に調印を行うことを合意できた。プーチン大統領によれば、日本との関係は、残念ながら、そのような水準にはなお達していない。しかしそれは、平和条約を結べないということではない。それに、日本とロシアはあらゆる問題を最終解決することに前向きだ。それが両国の国益に合致するからだ。

 「我々はそれを望み、またそれに努めているが、いつそれが達成されるか、どうやって達成されるか、そもそも達成されるのか、今私には答えられない。この問題は、過去に達成されたことに基づいて、またむろん、それにも増して未来を見据えながら、我々がともに解決していかなければならない問題だ。両国の外務省、また専門家たちが、そのために充分な貢献を果たし、我々がそれをさらに発展させられるようになることを強く期待している」とプーチン大統領は締めくくった。

*タス通信の記事を全訳

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