モスクワ地下鉄で2月15日、200番目の駅が開業した。これにより、モスクワ南西部の赤い支線の終点は「サラリエヴォ」駅になった。駅は「新モスクワ」と呼ばれる比較的新しい地区にある。このようにして、公共交通機関によってモスクワ州とモスクワ市を少しずつつないでいる。サラリエヴォ駅のおかげで、1時間半も渋滞に巻き込まれることはなくなった。住人がモスクワ市中心部へ行くのに20分しかかからなくなった。
サラリエヴォ駅はマレーヴィチ風、カンディンスキー風のデザインになっている。乗車料金はPayPassまたはPayWafeを使い、改札口で決済可能。駅の自動機では傘をフィルムでパックしたり、携帯電話を充電したりできる。
サラリエヴォ駅開業約1ヶ月前の1月18日、赤い支線ではもう一つの駅が誕生していた。新駅「ルミャンツェヴォ」のデザインはモンドリアンの絵画をほうふつとさせる。これはロシア初の二段式駅で、一段目にはプラットフォームと線路が、二段目には業務スペースがある。
「トロパリョヴォ」駅を地下の森林公園に、というのが建築家のコンセプト。照明葉をあしらった樹木の装飾的金属構造物とカレリア白樺のベンチは、乗客を自然界へといざなう。トロパリョヴォ駅が開業したのは2014年12月。つまり、1年あまりで赤い支線は3駅分長くなったということだ。
2015年9月、「コチェリニキ」駅が開業し、モスクワ郊外のコチェリニキ市の住人は混雑した道路の通勤・通学から解放され、ホッとため息をついた。多くの市間バスの路線がこの駅で停車するようになったため、モスクワ南東部の重要な交通ハブへと変わった。
以前はモスクワ北西部の紫の支線の「トゥシノ(トゥシンスカヤ)」駅と「シチュキノ(シチュキンスカヤ)」駅の間の所要時間が4分であった。鉄道の中間部で列車はブレーキをかけ、未完の「スパルタク」駅(旧駅名は「ヴォロコラムスク(ヴォロコラムスカヤ)」)を見ることができた。当時はこの駅が「幽霊駅」と呼ばれていた。1975年に飛行場下で起工したが、その後プロジェクトは凍結された。2014年8月、サッカークラブ「スパルタク」のホームスタジアムで「2018年FIFAワールドカップ・ロシア大会」の会場となる「オトクルィチエ・アレナ」と同時に、駅はようやく開業した。
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