トルコツアー売り上げがトップに

アンタリヤのホテル=

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ウラジーミル・ヴャトキン撮影/ロシア通信
 ロシアのプーチン大統領とトルコのエルドアン大統領の和解で、ロシアでのトルコツアー売り上げが急増した。

 トルコツアー販売禁止解除から3日間で、トルコは、ロシアでの国ごとのツアーの販売数で首位の座を奪回。旅行代理店の取引高で35%を占めるにいたった。ロシアのコメルサント紙が7月3日付で報じた。

 

渡航制限をすべて解除

 6月30日、ロシア政府はロシア人旅行者のトルコ渡航に対する制限をすべて解除した。「トルコツアーの販売数と関心は、その日の夕刻にはもう急激に高まった」。ロシアで旅行予約に人気のヤンデックス・ツアーの分析部は、ロシアNOWに対し、こう語った。

 「モラトリアム解除後の1週間で、トルコツアーのチケットの需要は、先週に比べて40%増となった」。ロシアの航空券検索サイト「Aviasales.ru」の広報部も、ロシアNOWへの説明の中で、こう裏付けた。また、アナリストらによると、 トルコツアーへの関心は、個人旅行者の間でも急激に増している。

 

「やはり今年もトルコへ!」

 しかし、こうした関心の高まりは、他国へのツアーの需要には影響しないだろうと、市場関係者は見ている。「こうした状況は、昨年トルコに行った約300万人が、今年は別の選択肢を見つけられないでいたことと関係している。その一部がロシア国内やキプロス、ギリシャ、スペインなどに乗り換えただけだった」。こう説明するのは、オンライン・ツアーズ社のエカテリーナ・ベジャノワ戦略発展部長だ。

 ベジャノワ氏によると、モラトリアム解除の時点では、なおかなりの部分の旅行者が、他に選択肢がないことから、どこにも出かけないでいたのが、今や夏の予定を見直そうとしているという。

 ロシア政府は、昨年11月末にトルコへの渡航を禁止したが、それ以前には、トルコは夏季休暇の旅先で、ロシア国内でトップの座にあった。今年5月は、その制限のあおりで、ロシア人旅行者の数が10分の1に縮小していたと、トルコ政府は明らかにしている。

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