ロシア貿易の商社が北海道で発足

 ロシアとの貿易やビジネスコーディネートを手がける商社「北海道総合商事」がこのほど発足し、今春から事業を本格化する。社長を務める天間幸生氏(43)に、同社の特徴や事業見通しを聞いた。
Port of Vladivostok
ウラジオストク=  Lori / Legion-Media撮影

――どのような会社ですか。

 北海道の地域商社として、道内企業が世界に出ていくことを目的に誕生した会社です。地域商社というと地元自治体など行政の関与がありがちですが、当社の株主はDCMホーマック、北海道コカ・コーラボトリング、苫小牧埠頭など民間企業ばかりで、純粋にビジネス上の観点から活動します。世界への足がかりとして、まずは近くで気候風土も似ているロシアとの事業を主眼としています。

――天間社長は、北海道銀行のロシア事業担当者として極東に駐在していましたね。

 当社は昨年10月に設立し、12月に北海道銀行と業務提携しました。その際に、私が出向の形で社長に就任しました。創業社長は、まもなく発足するロシア法人の代表に就いて現地に駐在する予定です。

                         

 天間幸生氏

――ロシアに子会社をつくるのですか。

 はい。3月までに、ウラジオストクに「ペガスHC」という我々の100%子会社を設立します。ペガスHCは、北海道に限らず日本各地からの輸出物の受け手にしていくつもりです。輸出側が道府県など地域にこだわっても、ロシアのスーパーマーケットなど取引先が求めるのは「日本の商品」であって、道府県にこだわることは少ないですから。

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――ロシア経済が低迷する今、逆風下の船出ではありませんか。

 そんなことはありません。例えばリーマンショック前の、好景気に沸くロシア市場ならビジネスをやりやすかったかといえば、競争も激しく、特に日本の中小企業が参入するにはむしろハードルが高かったのではないでしょうか。食品を始め生活必需品のニーズはなくなりませんし、富裕層が消えたわけでもない。ルーブル安も、日本からの投資やロシアからの輸出には追い風です。

――具体的な事業は決まっているのですか。

 まずウラジオで、地元企業と協力して海産物を加工して、日本に輸出します。また、当社の株主で居酒屋などを展開している伸和ホールディングスがロシアへの食品輸出を準備しているのですが、当然この案件でも連携します。ロシアビジネスは利益が出るまでに時間がかかると言われますが、我々は初年度から利益を出していく構えです。利益というのは社会への貢献度のバロメーターで、利益が出ない事業は長続きしません。株主もいろいろなアイデアを出してくれます。商売の種は尽きません。

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