2015年の最初の9ヶ月間にロシア極東を訪れた中国人旅行者の数は、27%増えた。これを、沿海地方観光課のウラジーミル・シチュル課長代理が明らかにした。ウラジオストクの近くにカジノがオープンしたことが、関心の高まりに寄与したのではないかと考えている。個人の招待、出張、観光目的などで、今年の最初の9ヶ月間に沿海地方を訪れた中国人は、あわせて約22万8000人にのぼった。
施行されたウラジオストク自由港法は、8日以下の滞在につき、ロシアへの入国を簡易化しており、さらにロシアのあらゆる地域を訪問し、どこからでも帰国できるようにしている。専門によると、これはインバウンド観光を増加させるだけでなく、関連産業やサービス業を発展させるという。
「沿海地方は今日、観光の拠点というだけでなく、ロシア全土の旅への出発点となっている。当地方では観光ハブを創設する方針が立てられた。アジア太平洋諸国へのロシア人旅行者向け、またロシア極東および他の地域の観光名所への訪問を希望している外国人旅行者向けに、パッケージツアーが用意される」とシチュル課長代理。ウラジオストクから飛行1時間の範囲内に、約4億人の潜在的な観光客が暮らしているため、市場の可能性はとても大きいという。行政は特に、ウラジオストクをクルーズ・ヨット・モーターボート観光の中心にする計画を立てている。シチュル課長代理によると、ウォータースポーツの発展や、水上オートバイ、カヤック、カヌーのロシア選手権と世界選手権の開催によって、さらなる旅行者の増加を期待できそうだという。
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「中国、韓国、日本、その他の国の人に、ただ来てもらうだけでなく、より長く滞在してもらうことに関心を持っている」とシチュル課長代理。現在の旅行者1人の平均滞在日数は2泊3日だという。この観点から、2015年夏に初のカジノがオープンした、ウラジオストク近くのエンターテイメント&リゾート特区「沿海」に、大きな可能性があると、シチュル課長代理。2016年、特区には、世界最大の水族館の一つもオープンする予定。極東の観光発展の可能性を生むのは、固有の自然、また多数の文化・歴史的観光名所であると、シチュル課長代理。
沿海地方行政府は、2025年までに国内外からの旅行者数を250万人から1000~1200万人まで増やすことを目標にしている。
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