バレエ映画「チャイコフスキー:プロとコントラ」の撮影
=エヴゲニ・マトヴェエフ映画化は近年6作目となる。氏はこれまで自身のバレエ「アンナ・カレーニナ」「エフゲニー・オネーギン」「ロダン」「カラマーゾフの兄弟」「Up & Down」を監督してきた。
「我々の課題はドラマツルギーや心理、性格が理解可能であるような、また、エモーションが観客の心と魂にタッチするような、造形的映画を創ることだった。ライヴ映像だの、記録映像だのとは違う。バレエを銀幕用に翻案することは、アクセントの再配置を伴う、独特の世界だ。編集により、劇場では見られないような、全く別のドラマツルギーが生まれる。ロングショットとクローズアップの組み合わせ。手や頭の動きなど、登場人物の相互作用。
我々は、バレエの振付やエモーションを残しながらも、紛れもない『映画版』を創ることに努めている。映画版は多くの点で劇とは異なっている。新しいミザンス(見場)が出てくるし、新しい演劇的アクセント、さらには思想さえ出てくる」。エイフマン氏が「ロシア新聞」に語った。
撮影はあと一週間ほどで終わり、編集作業を経て、DVDで発売される。「芸術的・技術的に質の高い仕事ができたなら、大画面で上映会も行われる」とエイフマン氏。
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