マリインスキー劇場のヴァレリー・ゲルギエフ芸術監督=
ルスラン・シャムコフ・タス通信「モーツァルト、ベートーベン、ヴェルディ、あるいはワーグナーの知られざる作品が発見されればとまだ願っているが、その可能性は低い。ストラヴィンスキー自身が紛失したと考えていた総譜が100年後に見つかるとはすごいこと。これは一大事」とゲルギエフ芸術監督。
マリインスキー・オペラの日本公演は10月8日~10月16日、さまざまな都市で行われる。アジア太平洋地域の国の公演としては、史上有数の規模になる。チャイコフスキーのオペラ「エヴゲーニイ・オネーギン」以外にも、ジュゼッペ・ヴェルディのオペラ「ドン・カルロ」、またショスタコーヴィチ、プロコフィエフ、ストラヴィンスキーの作品も上演される。
ゲルギエフ芸術監督によると、アジア太平洋諸国の劇場との協力は、北米や欧州のパートナーとの従来の協力と同様の重要性を帯びてきているという。
「今やこれは新たな現実。アジア地域には我々の大きなプログラムがある。これは正しい傾向だと思う。世界の経済生活、政治生活の変化を反映している。新たなバランスへと到達したのは偶然ではない」とゲルギエフ芸術監督。今年1月1日、マリインスキー劇場の極東の分館である沿海舞台が開業した。沿海地方観光情報センターの関係者によれば、沿海舞台にはすでに、日本人旅行者が大きな関心を示しているという。ゲルギエフ芸術監督の試算によると、マリインスキー劇場の4つのプラットフォーム(サンクトペテルブルク3ヶ所、ウラジオストク1ヶ所)であわせて年間100万人以上の観客を動員する見込み。
また、2017年7月にはウラジオストクで2度目の国際極東祭「マリインスキー」が開催される。「これは我々の創作的伝統と公演的伝統をさらに近づけ、多くの若手アーティスト、特にアジア太平洋地域のアーティストに活躍の場を提供する良い機会になると思う」とゲルギエフ芸術監督は話した。
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