世界一周を目指し気球で出発

ロシアの有名な冒険家フョードル・コニュホフ氏=

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報道写真
 ロシアの有名な冒険家フョードル・コニュホフ氏(64)は12日、気球「マルトン」での世界一周を開始。オーストラリア西部の街ノーザムの空港から、現地時間午前7時半(日本時間午前8時半)に飛び立った。飛行の様子は専用のウェブサイトで確認できる。

 西から東に進む飛行ルートで、オーストラリア上空、太平洋、南米(チリ、アルゼンチン)の南端を通過し、大西洋を横断し、南アフリカ共和国上空、インド洋を通過し、オーストラリアでフィニッシュする。飛行高度は5000~1万メートル、飛行距離は3万3000~3万5000キロ、所要時間は約2週間。

 

出発前の様子

 コニュホフ氏はこう話した。「もちろん、不安だよ。とても大きなことをするのだから」

 飛行後まもなく、意識を失うことのないように、酸素を吸引するという。「初日に高度7000メートルまで上昇するつもり。気球が重たくなるから、これは難しい。今は風向きがあまり良くないから、低くできない」

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 本人によると、「最初の2~3日で」オーストラリアを西から東へと横断し、その1日後にはニュージーランドに到達する予定。

 ヘリウムで充填された気球、ゴンドラ、荷物の重量は、出発時で約10トン。うち250キロはプロパンガスのボンベ34本の重量である。夜間は必要な高度を維持するために、少なくともボンベ1本を燃焼させなければならない。このようにして、少しずつ重量が軽くなり、上昇も速まっていく。

チームはノーザムで待機

 コニュホフ氏の息子のオスカル・コニュホフさん率いる気球飛行支援チームは、ノーザムから離れないという。「ノーザムからフョードルとの通信を維持し、ここに戻ってくるのを待つ」とオスカルさん。「最適なシナリオ」は、「オーストラリア西部のどこかへの着地」だという。

記事全文(露語)

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