ペトロパヴロフスク要塞3番地
この要塞の建設は1703年5月27日、サンクトペテルブルク県都の日に開始された。敷地内の散策は、この街の一番のシンボルを知る良い機会になる。ここでは大聖堂の尖塔を飾る天使を見上げ、ナルイシキン稜堡から発せられる正午の砲声を聞き、イオアンノフスキー橋では洪水から逃れた小さな兎の彫像に願い事をするのも良いだろう。もし天気が良ければ、ネヴァ川の川岸に下りてみると良い。もちろん泳ぐことはできないが、砂の彫刻展を見たり、サンクトペテルブルクの強い日差しで日光浴も楽しめる。
ボリシャヤ・モルスカヤ通り17
『ディフェンス』や『ロリータ』の著者はこの家で生まれ、1917年11月まで暮らした。博物館はモダニズム様式の邸宅の1階にある。当時の内装は多くが失われているが、階段のステンドグラスの窓は非常に印象的だ。博物館には作家の私物、書籍、蝶の絵などが展示されている。
チャイコフスキー通り2
画家のヴラジーミル・ルベンコとその弟子たちの野外博物館は1984年に開館した。まるでバルセロナにでもいる錯覚に至り、思わず周りを見渡してしまうだろう。鮮やかな色調のモザイクパネルやオブジェは、グエル公園のガウディの作品を連想させる。しかしルベンコの作品には独特の特徴がある。それは、どんなに暗い日でも、チャイコフスキー通りのこの中庭は夏のように明るいことだ。
オデッスカヤ通り1
この珍しい博物館は、世界で初めて電灯で照らされたオデッスカヤ通りにある。かつてここに、白熱電球の発明者アレクサンドル・ロディギンが住んでいた。現在はここには19世紀から20世紀の街路灯の複製が展示され、梯子を持った点灯夫のブロンズ像が彩を添えている。当時、梯子は大事な作業道具だった。というのも、電気が普及する以前はランタンに油やケロシンをそそぎ、脚立を使って昇って点灯していたからだ。
ワシリエフスキー・オストロフ13の70
この現代美術館は、かつてのムズデタリ楽器工場の跡地にあり、画家のアトリエ、ショップ、ダンスやデザインのスタジオと共存している。創造的な気分を高めたい時には、恰好の場所だ。展示会の他、ここでは詩の夕べやマスタークラス、映画上演なども行われている。例えば、創立10周年を記念して都市彫刻コンクールを開催している。
ボリシャヤ・プシカルスカヤ通り10
この庶民的なギャラリーは2001年にペトログラツキー地区の建物の屋根裏にオープンし、20年以上にわたって、あらゆるジャンルの芸術を鑑賞できる場所になっている。作品を展示したい全てのアーティストが歓迎される場所である。
スレドニー・プロスペクト、74
マラカイト、石英、エメラルドといった語にときめく人々にとって、ここはまさに宝物館だろう。世界最大級の自然史博物館の1つで、収蔵品は100万点を超える。様々な岩石、鉱物、化石などの他、『社会主義産業』という名の巨大なパネルも一見の価値があろう。これは1939年のニューヨーク万国博覧会で展示された作品で、貴石類や宝石で作られた、ソ連邦の美しい地図である。
リテイヌイ大通り58
このギャラリーは、市内でも最古級。若手アーティストから著名アーティストまで、コレクションは幅広い。展示会では様々なジャンルの写真、グラフィック、絵画を鑑賞できる。これら全てが一堂に会することで、サンクトペテルブルクの現代美術の多彩な側面を見せている。
オドエフスコヴォ通り29
自動改札やエスカレーターの模型も見どころだが、警備員から運転士にいたるまで、地下鉄の各種従業員の仕事の特殊性も学べる。また、地下鉄の運行システムの制御センターの機能が解説されており、1960年代のレトロな電車を体験したり、現代の車庫の構造を知ることもできる。
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