ヒマラヤグマはロシアのどこに生息しているのか?

Yuri Smityuk/TASS
ロシアにヒグマやシロクマが生息しているということはおそらく皆、知っているだろう。しかし実は極東には、ヒマラヤグマの亜種であるウスリーツキノワグマが住んでいる。

 ウスリーツキノワグマは温暖なアジアの気候を好むが、ロシアではハバロフスク地方や沿海州、ヤクーチヤ南部などでその姿を確認することができる。ウスリーツキノワグマは国立公園「ビキン」、自然保護区「シホテ・アリンスキー」、「ハンカイスキー」などに登録されている。

 そして実はこの動物はハバロフスクの市章にも描かれているほどだ。ロシア全土に生息するウスリーツキノワグマの個体数は6500頭ほどとされている。

 他の種のクマと異なり、ウスリーツキノワグマは冬でも穴の中ではなく、森の中で生活することを好む。普通、クマの穴は地上5㍍、あるいはそれ以上の高さに作られている。

 ウスリーツキノワグマを見分けるのは簡単で、胸のあたりに白い線を見つければよい。またサイズはそれほど大きくなく、体長は1.5㍍(または後ろ足で立ち上がったときの身長)くらいである。ウスリーツキノワグマは植物、ベリー類、ナッツなどを食べるが、カエルのような小動物はけして見逃さない。

 幼いクマは人間を恐れることはないため、道で見かけることも多い。とはいえ、あまり近づかない方がよい。そして餌をあげるのは絶対にやめること!

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