それは株式会社「トルケリ」のアパート。フィンランドの建築家エドゥアルド・ディッペリの設計により1898年に建てられた。
建設のために設計士たちに与えられたのは、2つの鋭い角を持つ、特殊な三角形をした土地。それゆえ、出来上がった建物は、人々の間で、アイロンとも、壁とも呼ばれるような形になった。そう、見る角度によっては、建物は奥行きのない薄い壁のように見えるのである。
住宅は、外観はもちろん、その作りもまたかなり印象的であった。ゴシック様式の切妻のついたファサードは天然石が張られていて、古いヴィボルグ要塞の組積造を思わせる。2016年、この家には地域の文化遺産の称号が与えられた。
「魔女の家」と呼ばれるようになった由来は、正確には分かっていない。おそらく、すべてはこの建物が変わった形をしているところから来たのだと考えられている。しかし、この名前が、観光客やフィンランド建築ファンたちをここに魅き寄せていることは間違いない。
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