ロシアの新しい電子ビザ:今年に導入されて以来の成果は

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 2023年8月1日、ロシアは電子ビザの発給を開始した。そして、2023年11月20日までに12万人以上の外国人が取得した!

 この印象的な数字にもかかわらず、電子ビザには依然として課題がいくつかある。申請者の中には、申請のフォームが分かりにくいと感じる人もいるようだ。しかも、ある旅行代理店によると、旅行者11人のうち7人が、申請書を戻され、記入のやり直しを求められているという。

申請フォームの難点は

 我々は、申請フォームの完全ガイドを作成した。そこには、申請者が答えなければならないすべての質問のスクリーンショットが含まれている。それでも、このフォームは、記入がそれほど簡単ではない。質問がたくさんあり、中には奇妙に思えるものもあるため、時間がかかる。

 たとえば、「武器、爆発物、核兵器、生物兵器、または化学兵器の使用に関する特別な知識と技術」をもっているかどうかに答え、過去3年間に訪問したすべての国を挙げなければならない。ロシア旅行産業連合の会長は、ロシアの電子ビザフォームには、他国に比べて2倍近くの質問があると推測している。

 申請者の中には、写真に問題があったと言う人もいる。

 「2日間で8枚もの写真を撮って提出したすえ、断念した。これらはすべてシステムによって拒否された。たとえば、『ぼやけている』(ハイエンドスマートフォンのフロントカメラで撮影したのに)、『近づきすぎて撮影している』(しかし、適切な比率1:0.77にトリミングされていた)、『背景が鮮やかすぎる』(白い壁紙の前で撮影した)と、いちいち文句をつけられた。白いドアの前で撮影したものは(まぶしく見えるし、影がある)。最後の写真にいたっては、撮影ブースで撮った『顔認証』画像をスキャンしたのだが」  

 それでも、12万人が無事に申請を完了したとされる。アプリケーションのすべてのルールを遵守し、要件を熟読しよう。

電子ビザが拒否される理由

 公式に、申請フォームの記載事項の矛盾や不一致により電子ビザが拒否される場合がある。また、次のような明白な理由により発給されないことがある。

  • 入国禁止になっていたり、以前の訪問時に違法行為を犯したりした。
  • ロシアに未払いの料金があったり、罰金を科せられたりしている。
  • 申請者の国が戦争状態にある。
  • 申請者の国で感染症が流行している。

 ロシア旅行産業連合の理事の一人によると、申請者11人中7人がビザを拒否されたという。ただし、申請フォームのわずかな間違いのせいで拒否されることもある。修正すれば申請が受理されるはずだ。ただ、修正する際に問題なのは、アプリケーション・サービスが間違いを明示しないので、何を修正すべきか正確に分からず、推測するしかないことだ。

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