モスクワ旅行で絶対にやるべきこと5つ

観光・自然
ロシア・ビヨンド
 おなじみの観光名所から、ゴージャスなソ連時代の公園まで。世界でもっとも素晴らしい街を知るためのおすすめのトゥドゥリストをご紹介しよう。

0. とにかくまず赤の広場を訪れる

 余分な説明など必要のない名所。モスクワに来たら、とにかくまず手始めに行く場所が「赤の広場」である。「赤い」というのは、古いロシア語で「美しい」を意味したことから、「赤の広場」と呼ばれているが、ここは実際にモスクワでもっとも美しい広場である。

 赤の広場は、クレムリンの壁や壮大な玉ねぎ屋根の聖ワシリー聖堂をバックに自撮り写真を撮るためだけに訪れる場所ではない。ここにはレーニン廟があり、そこでは大切に保存されたソ連の革命者の遺体を目にすることができる。また広場内にある国立歴史博物館では、ロシア史のさまざまな時代について学ぶことができる。そしてもちろん、グム百貨店で素晴らしいショッピングを楽しんだり、ただその美しさを堪能するために中を覗いてみることもできる。美しい天井と屋根は必見!

 赤の広場についてはこちらからどうぞ

  1. ボリショイ劇場でバレエを観賞する

 モスクワに行って、バレエを観ないで帰るというのは罪と言ってもいい。あなたの滞在期間と、ボリショイの代表作「白鳥の湖」の公演が重なっていればそれはかなり幸運なことであるが、冬なら、夢のようなクリスマスの雰囲気に溢れた「くるみ割り人形」を楽しむこともできる。しかし、それ以外のバレエやオペラも素晴らしい。ただ劇場に足を運んで、ボリショイ劇場の贅沢な内装の中で、シャンパンを飲むだけでも素敵な思い出になる。ドレスアップしていくのをお忘れなく。

 ボリショイ劇場のチケットがどうしても手に入らないというとき、あるいはチケットの料金が高すぎて買えないというときには、スタニスラフスキー・ネミロヴィチ・ダンチェンコ音楽劇場に行くことをオススメする。ボリショイ劇場にけして引けを取らない素晴らしいバレエやオペラに感動すること間違いなし。

  1. モスクワ地下鉄に乗る

 モスクワの地下鉄はまさに巨大な地下のミュージアム。普段は歩くのや、タクシーを使うのが好きという人でも、乗ってみる価値がある。コムソモールスカヤ、キエフスカヤ、マヤコフスカヤ、ノヴォクズネツカヤ駅の驚異的なモザイクをチェックし、プローシャジ・レヴォリューツィ(革命広場)駅に立っている犬や雄鶏の銅像を撫で(撫でると幸運がもたらされると言われている)、ツヴェトノイ・ブリヴァール駅の壁のパネルでロシアの古代都市をめぐり、パルク・クリトゥールィ駅のシャンデリアと大理石の朝浮き彫りを見てみよう。

 地下鉄に1〜2回乗るだけという場合は、「ワンツーチケット」を購入するとよいが、さらに何度も乗るという場合は、「トロイカ」カードを購入し、その都度、チャージした方がよい。帰国の際には良いお土産にもなる(しかも、次にモスクワを訪れたときにまた使える)。

 モスクワ地下鉄のもっとも美しい駅についてはこちらからどうぞ

  1. トレチャコフ美術館で芸術を堪能する

 モスクワは歴史と芸術と文化に溢れた街である。そしてトレチャコフ美術館には、ロシア絵画の最大のコレクションの一つがある。トレチャコフ美術館は、19世紀に、モスクワの蒐集家、パヴェル・トレチャコフによって個人コレクションとしてオープンしたが、のちに美術館全体が無償でモスクワに寄贈された。

 美術館では、イリヤ・レーピンの「イワン雷帝とその息子」やワシリー・スリコフの「大貴族夫人モロゾワ」、ヴィクトル・ヴァスネツォフの「勇士たち」など、偉大な絵画作品を見ることができる。またロシアの著名人の肖像画も展示されている。

 あまり時間がないという場合は、こちらのガイドで、主要な作品をチェックしてから行くことをお勧めする。アヴァンギャルド芸術や20世紀のソ連の公式芸術に興味があるという方(そしてカジミール・マレーヴィチの伝説の作品、「黒の正方形」を見てみたいという方)は、トレチャコフ美術館からそれほど遠くない場所にある新館(クルィムスキー・ヴァルにある)を訪れるとよい。

  1. VDNKh(全ロシア博覧センター)に行って、ソ連にタイムスリップする

 街の中心部を満喫したら、少しセンターを離れ、地下鉄に乗って、ソ連時代のエキサイティングな公園があるVDNKh駅に行ってみよう。VDNKhは「国民経済達成博覧会」の略したもので、かつてはソ連の共和国を代表する産業や製品が集められ、展示されていた。

 今では、そこはリクレーションゾーンとで、多くのカフェ、レストランや屋台が立ち並ぶ遊園地になっている。ここでは、自転車、スクーターがレンタルできるが、歩いて広大な敷地を探検してもよい。するとすぐに目に入るのは豪華なスターリン様式の建物群と数多くの噴水である。探検が終わったら、宇宙、歴史、ソ連時代のおもちゃやアニメなどに特化した博物館や、特別目的ガレージ博物館を訪れよう。子どもたちは「モスクワリウム」に連れていけば、大喜びすること間違いなし。

5. おいしいものもたくさん食べる!

 精神的なエネルギー注入が済んだら、おいしいものを探しに行こう!モスクワではあらゆる種類の味、予算にあった料理が楽しむことができる。しかも、地元の「ロシア風」ファーストフードチェーン店「テレモク」があり、ここではお手頃価格の「ブリヌィ (=パンケーキ)」、「ペリメニ(≂水餃子)」や「モルス」や「スビテン」などの伝統的な飲み物も楽しめる。

 しかしながら、モスクワはとてもおしゃれな大都会で、素晴らしいレストランもあり、2021年の「ミシュラン」ガイドにはいくつかのお店が選ばれており、その中のひとつに行くのをお勧めする。国際的に評価されるレストランがついにロシアにも現われたというわけである。ウラジーミル・ムーヒンの「Twins Garden」、「White Rabbit」や、アルカディ・ノヴィコフの「ARTEST - Chef's Table」などなどだ。もし予算が許すのなら、もっともトレンディでおいしいレストランで楽しんでみて!レストランガイドはこちらから 

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