アルタイ共和国の「火星」:1日の間にさまざまに色を変える山(写真特集)

Andrey Kasprishin/Sputnik
 クィズィル・チンはアルタイの虹の山と呼ばれている。赤、黄、緑、オレンジ色の山は、その植物がまったくないところから、それはまるで遠い惑星のように見える。

 アルタイ山脈で、自分が火星にいるかのように感じられる一風変わった場所は、チャガン・ウズン村から9キロほど離れたところにあり、クィズィル・チンと呼ばれている。そこへと向かう道には、道を示す看板が立っているが、その行き先は「火星」と書かれている。 

 渓谷ではまったく異なる色彩を目にすることができる。これは山塊の中の金属の含有量が高いためである。紫色はマンガン、赤は鉄、黄色はクロムであるが、これ以外にも、黄鉄鉱、玉髄、チタン、鉛などが含まれている。

 その色は、光の当たり具合によってさまざまに変化する。もっとも美しい景色が見られる時間は朝だ。

 山はその形もさまざまで、なだらかな窪地もあれば、柱のような場所もあれば、緩やかな坂道のような場所もある。 

 山々のそばには山の氷河の水を湛えた川が流れている。ただし、川が流れるのは太陽の光が当たったときだけであるため、夜は流れも止まる。

 数百万年前、ここには古代の海があり、「火星」を散策すると、今でも貝殻や海藻の入った石を見つけることができる。 

 一番近くの山にはオフロードカーでたどり着くことができるが、そこからさらに美しい山に行くには 歩いていくしかない。これらの地を訪れる観光客はそれほど多くなく、地元の観光施設に滞在している旅行者くらいである。

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