2023年、ロシアに観光旅行はできる?

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ロシア・ビヨンド
 2023年、観光客としてロシアを訪れることは可能である。しかし、事前に考慮しておくべきいくつかの問題はあることを忘れずに。

 もちろん、2023年にロシアを旅行することは可能である。ロシアへの夢の旅行を準備しているあなたに、注意してもらいたいことを集めた。 

ビザ

 何よりも、ロシアに入国するのに重要なのは、ビザが必要かどうかを調べることである。2023年、ビザなしでロシアを訪れることができるのは65カ国の市民である。この中には、アルメニア、ベラルーシ、カザフスタン、キルギス、ウズベキスタン、ウクライナなど、旧ソ連諸国のほとんどが含まれている。

 加えて、アルゼンチン、ブラジル、チリ、コロンビア、ペルー、ベネズエラ、エクアドルなど、南米、中米の複数の国の人々も、ロシアに渡航するのにビザは要らない。

 イスラエル、南アフリカ、キューバ、タイ、韓国、アラブ首長国連邦、セルビア、北マケドニア、モンゴルといった国々もビザなしでロシアに渡航できる。

 ビザなし渡航が可能な国一覧はこちらから。 

今、ロシアを旅行するのは安全か? 

 2022年の初めから、渡航先としてのロシアについては、さまざまなメディアで、かなりネガティブなPRが展開されている。 

 アメリカオーストラリアイギリスなどの政府が運営している公式な旅行サイトなどには、ロシアへの不要不急の渡航を控えるようにとの助言が散見される。 

 とはいえ、どんな国を旅行するときにも、常に安全上のリスクを確かめることは重要である。ロシアもその例外ではない。しかしながら、モスクワ、サンクトペテルブルク、そしてその他のロシアの主要な都市は、他の人気の渡航先と比べても、概ね安全であるとされている。

 ロシアの主要な都市の状況は、旅行者の視点からも、地元住民の視点からも、それほど変わっていない。したがって、安全性に関するあまりに極端な懸念は、人さわがせなだけのものだとして、それほど気にしなくても良いだろう。 

フライト

 一方、フライトについては、2023年にロシアを訪れる旅行者にとって大きな問題になる可能性がある。いくつかの国は、ロシアの航空会社やロシア人によって運行されるフライトを対象に、空域の使用を制限しており、ロシアに渡航する旅行者はより複雑なルートを選ばなければならなくなっている。 

 しかしながら、どのような変更があるのかは、旅行者が出発するそれぞれに国による。いくつかのケースでは、直行便がまだ運航されていることもある。たとえば、中国、インド、トルコ、中東の国々とほとんどの旧ソ連諸国の旅行者にとっては、これまでと何も変わっていない。これらの国の人々は、ロシアの主要な空港行きの直行便を予約することができる。 

 ヨーロッパの首都からロシアに向かう旅行者はトルコまたは中東の国を経由してチケットを手配しなければならない。これにより、チケットの値段はより高価になり、フライト時間も長くなる。しかしながら、事実上、世界のどの国からもロシアに旅行することは可能なのである。 

 どの国にも、事前に知っておくべき一定の情報がある。たとえば、在ロシアインド大使館は、インドの人々に、 第三国を経由してロシアに旅行するのを控えるよう助言している。大使館のウェブサイトには、インドからロシアに旅行する場合は、デリ〜モスクワの直行便で行くようにと書かれており、さもなければ、ロシアへの入国を拒否されるリスクがあるとしている。 

 また、別の例では、イギリス政府は制裁対象となっているロシアの航空会社のチケットの購入を禁止している。とはいえ、イギリス政府はロシア発、またはロシア国内の旅行についてはその例外としている。その場合はイギリス市民も、イギリスによる制裁に違反することなく、ロシアの航空会社のチケットを購入することができる。

新型コロナによる制限、ワクチン証明、隔離 

 2022年、ロシア政府は、ロシア人に対しても、外国人旅行者に対しても、新型コロナに関する制限を撤廃した。 

 2023年、ロシアに入国する外国人旅行者は、どのような交通手段で入国した場合でも、PCR検査の陰性証明を提出する必要はない。よって、旅行者は、出発前にコロナウイルスの検査を受ける必要もない。 

 さらに、ロシア政府は、これまで、新型コロナ関連の制限として、旅行者に訪問理由を提出させていたが、観光旅行の促進のため、これを撤廃した。

 コロナ関連の制限で残っているのは、入国アンケート用紙への記入である。ロシア人も外国人も同様に、利用客はロシア行きのフライトの中で、この用紙に記入しなければならない。

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