宇宙滞在1千日超:ロシアの宇宙飛行士オレグ・コノネンコってどんな人?

Valery Sharifulin / Sputnik
ロシアの宇宙飛行士の指揮官は、世界で初めて、国際宇宙ステーション(ISS)で合計2年半以上過ごした!

 2024年6月5日、オレグ・コノネンコは、宇宙滞在日数が累計1千日を超えた世界初の宇宙飛行士になった!

 ちなみに、彼以前の記録も、ロシアの宇宙飛行士ゲンナジー・パダルカによるもので、無重力状態で878日以上過ごした。コノネンコは、2024年2月に彼の記録を破っている。

5度目の宇宙滞在

 現在、オレグ・コノネンコは、ISSでロシア宇宙飛行士のチームを率いている。これは彼にとってすでに5回目の任務であり、期間は1年間だ。彼は2023年9月15日に5回目の宇宙飛行に出発しており、2024年9月23日に地球に帰還する予定だ。その暁には、軌道上の合計時間は 1110日となる!

 今年4月、コノネンコは通算6度目となる船外活動を行っている。今回は、船外で6時間以上過ごし、実験装置を設置した。この指揮官はこれまで合計ほぼ40時間を船外の宇宙空間で過ごしたことになる!

成功への道、そして初飛行

 オレグ・コノネンコは、1964年6月21日に生まれた(つまり、間もなく宇宙で還暦を迎える)。彼は、トルクメン・ソビエト社会主義共和国のテュルクメナバート市(当時はチャルジョウと呼ばれた)で生まれ、同地の学校を卒業し、ハリコフ航空大学に入学した。

 オレグは、航空機エンジンの専門家となり、その後サマーラの設計局で働き、宇宙船の電気システムを設計した。

 1996年にコノネンコは、宇宙飛行士のチームに入るため、2年間におよぶ訓練を始め、「試験宇宙飛行士」として認められた。最初の宇宙飛行はようやくその10年後に行われ、2008年に彼は、ISSに向けて飛び立った。このとき、飛行は198日間続き、船外活動を2回行った。

 2009年、コノネンコは、宇宙飛行に際しての勇気と英雄的行為を讃えられ、「ロシア連邦英雄」の称号を与えられた。この宇宙飛行士はまた、祖国への貢献と宇宙探査に対して再三勲章を授与されている。 

宇宙飛行士の素顔

 オレグ・コノネンコは、子供の頃から宇宙飛行士になることを夢見ていた。そのため、学校を卒業してすぐに、地元の航空技術関連工場で組み立て工として1年間働いた。その後、航空大学では、学部の宇宙博物館に携わった。

 オレグは、将来の妻とは大学で同窓だった。タチアナは設計技師だ。2003年、夫妻には双子のアンドレイとアリサが生まれている。

 コノネンコは、もちろん真面目な宇宙飛行士だが、ISSにポジティブな雰囲気をもたらし、しばしばその創造性で際立っていた。

 たとえば、2011年に彼は、ヤクート人の民族楽器「ホムス」を宇宙船に持ち込み、無重力状態で演奏した。

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 また、コノネンコはアマチュア写真家としても知られている。船内で積極的に写真を撮り、軌道上の宇宙飛行士の日常生活をソーシャルネットワークで共有している。

 2019年、彼は素晴らしい航空宇宙映像を投稿し、ソーシャルメディアに旋風を巻き起こした。それは、さまざまな都市、世界各国の首都、その他の地理的オブジェクトの宇宙からの眺めだった。

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