こうした状況は、特にロシアの東端、チュコトカに顕著だ。この地域で雪上と沼上に適した全地形対応車「ヒーシニク(プレデター)」の需要が大きいのも当然と言えよう。
この車はチュメニ州で開発されたもので、組み立てと運用試験はシベリアのトボリスク近郊で行われている。
「ヒーシニク」の超低圧タイヤは直径1.78㍍。想像してみて欲しい、人間の背丈ほどもあるタイヤだ!日本製のディーゼルエンジンを搭載し、車軸はGAZ-66トラックやGAZ-2217「ソーボリ」マイクロバスをベースとするロシア製。
また、「ヒーシニク」は一般道路も走行可能なサイズだ。運転するには、トラクター免許を要する。
様々なバージョンが開発され、乗客用(6~14人)や、柔らかい雪上や沼地その他軟弱地盤向けの貨物輸送用などがある。車内は暖かく、寝床も設けられる。
チュコト地域では、冬が最も「ホットな」輸送シーズンとなる。沼地が凍結し、アイスロードが形成されるためだ。食料、貨物、人の集落間の輸送には通常、キャラバンを組む。頻繁に猛吹雪が発生し、道中で数日間も足止めを食らうことがあるからだ。
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