夏至の豊穣祭「イワン・クパーラ」

古代よりスラブ圏に伝わるイワン・クパーラ祭は、ロシア、ベラルーシ、ポーランド、リトアニア、ラトヴィアとウクライナで人気がある異教の祭日で、夏至の日に祝われる。
イワン・クパーラ祭には、水、火とハーブ関連の様々な儀式がある。
言い伝えによると、この祭日に水は火の「友」になることができ、この組み合わせは自然の力を持つとされる。
イワン・クパーラ祭の夜の主な特徴は、清めるための焚火だった。人々は焚火の周りを踊り、飛び越えていた。最も高い焚火を飛び越えた人が、最も幸せな人であると考えられた。
一部の地域では、病から守るために、牛を引き連れて焚火を通る習慣があった。病気の子供の母親は、子供の服を燃やし、病も燃やそうとした。
農民は、イワン・クパーラの夜(一年で最も短い夜)には、魔女、狼男、人魚、ヘビ、魔法使い、半魚人や森林霊など、すべての悪霊が起きているから、この夜は寝てはならないと信じていた。
花の世界では、シダは宝物に関する伝説と繋がりがあった。イワン・クパーラの夜に束の間花開くシダの花は、どんなに深く埋めてあっても、全ての地中の宝を照らし出すことができるとされていた。
革命前のロシアでは、イワン・クパーラの夜は一年で最も重要な祭日だった。ほとんど全ての人がこの祝日に参加した。すべての儀式に全員が積極的に参加することが必須だった。