ロシアに関する10のおもしろ事実

Kira Lisitskaya (Photo: Getty Images; A.Savin (CC BY-SA 3.0); Alexey Mayshev/Sputnik)
ロシアに関するためになる、あるいは奇妙な、あるいは単に面白い事実を選んでみた。

1.ロシアの領土は13の海に接する

 そのうち12の海は、3つの「大洋」につながっている。もう1つの海、カスピ海は「閉じており」、つまり他のどの海ともつながっておらず、海とされることも塩湖とされることもある。さらに「非公式」の海も2つある。オホーツク海の一部であるシャンタル海と、バレンツ海の一水域であるペチョラ海だ。

2.サンクトペテルブルクの橋の数はヴェネツィアのそれを数倍上回る

 「北の都」には、歩行者専用のものも含めて約800の橋があり、可動橋も18ある。ヴェネツィアのそれは400強。

3.ロシアは「ダーチャ」のふるさと

 ピョートル1世(大帝)は報酬として、領地として整備できる土地を臣下たちに与えた。そして彼らは、帝都サンクトペテルブルクの近くに住み、「いざ鎌倉」というときに馳せ参じた。これが最初の「ダーチャ」となった。この言葉が現代的な意味「菜園付き別荘」をもつようになったのは、ずっと後のことで、夏季の郊外の住まいが人気を博し始めてからだ。

4.いちばん強風が吹き荒れるのはチュクチ自治管区

 魔法の国「オズ」に吹き飛ばされてライオン、ブリキの木こり、かかしに出会える場所があるとしたら、それはマガダン州のタイゴノス岬だ。その名も「禁断の地」を意味する。2011年、ここでは吹雪が3日間吹き荒れ、風速は時速208キロメートル(58㍍毎秒)に達した。チュクチの住民もまた強風には慣れっこだ。港湾都市ペヴェクでは南風が吹き、この強風は時速288キロメートル(80㍍毎秒)にもなる。

5. サンクトペテルブルクの地下鉄は世界最深

 この都市で初めて地下深くの単一ヴォールト(穹窿)式地下鉄駅(single-vault station)の建設が始まった。たとえば、1975年に開業したポリテフニーチェスカヤ駅は、65㍍の深さにある。アドミラルチェイスカヤ駅に来たら、どんな感覚を覚えるか味わってみよう。駅の深さは86㍍だ!

6. 世界最大の湿原「ヴァシュガン」

 面積は約5万3千平方キロメートルに及び、トムスク州、チュメニ州、オムスク州、ノヴォシビルスク州、ハンティ・マンシ自治管区の5地域にまたがっている。しかも、ヴァシュガン湿地は絶えず成長している。トナカイやハヤブサなど、多くの動物の生息地でもある。

7. 「テトリス」はロシアで開発された

 40年前、ソ連科学アカデミーのコンピュータ・センターのプログラマー、アレクセイ・パジトノフは、「ペントミノ」(箱詰めパズルの一種で、各ピース〈5つの同じ大きさの正方形を辺に沿ってつなげたもの〉を特定の形に配置する)に基づいて、コンピュータ「エレクトロニカ60」のためのゲームを考案。こうしてテトリスが誕生した。最初はソ連で、その後は外国でも大いに普及した。

8. エルミタージュ美術館では猫も勤務している

 え、何だって?はい、その通り!冬宮に初めて、尻尾をもつ「住人」が現れたのは、18世紀の女帝エリザヴェータ・ペトロヴナの治世だ。彼らは、齧歯類と戦うためにカザンからやって来た。そして、ソビエト時代もそのまま残った。

 しかし、第二次世界大戦中のレニングラード包囲戦の際に死に絶えたので、戦後、今度はチュメニ州から猫が再びエルミタージュに連れてこられた。以来、彼らは美術館の大きな猫用地下室に住み、芸術作品を有害生物から守る重要な仕事をしている。現在、尻尾付きで色とりどりの動物が約50匹、勤務に就いている。

9. モスクワから水路で北極海に到達できる

 長旅になるが、それだけの価値はある。モスクワ川からモスクワ運河を通り、ヴォルガ川、ルイビンスク貯水池、ヴォルガ・バルト水路、オネガ湖、白海・バルト海運河、白海を経て、北極海域にいたる。

10. ロシアの30万人超の国民が先住民族

 ロシア北部だけでも、シベリアと極東に40の少数民族が住んでいる。彼らは伝統的な生活様式を保ちつつ歴史的な領域に住み、その数は計5万人にも満たない。たとえば、ハンティ人、エヴェンキ人、エスキモー、ニヴフ人などだ。さらに7つの少数民族が、ウドムルト州、レニングラード州、プスコフ州、チェリャビンスク州、クラスノダール地方で暮らしている。

ロシア・ビヨンドがテレグラムで登場!ぜひフォローをお願いします!>>>

もっと読む:

このウェブサイトはクッキーを使用している。詳細は こちらを クリックしてください。

クッキーを受け入れる