モスクワでは新年に向けた準備が始まっている。街の通りには、毎年、伝統的な照明インスタレーションが飾られ、冬のモスクワを非常に快適で荘厳なものにしている。
もっとも派手なガーランドともみの木は、地下鉄の中央駅の近くや遊歩道、そして新年の休暇を通してモスクワで開かれる「クリスマスへの旅」フェスティヴァルの会場に飾られている。
赤の広場から始めよう。グム百貨店の近くでは、モスクワっ子たちやモスクワを訪れる人々に愛されるお祝いのマーケットがオープンした。メリーゴーラウンド、甘いお菓子を売るキオスク(冬はこれなしには過ごせない!)、お土産品、そしてもちろんスケートリンクがある。
グム百貨店の店内もお祝いに向けて一変した。中には巨大なクリスマスボールオーナメントがいっぱいに飾られ、小鳥や冬のベリーの形をしたオーナメントが飾られている。
今年のロシアのもっとも主要なもみの木はモスクワ郊外の森から運ばれてきたものである。高さ25㍍のもみの木はクレムリンのソボルナヤ広場に設置された。美しいもみの木の飾りつけは1週間かけて行われた。
ボリショイ劇場の前には光のアーチのホロヴォード(輪舞)を目にすることができる。マネージ広場には、巨大な建造物の代わりに、エレガントな光の柱が建てられている。
並木道には、過去数年と同様、光のトンネルが設置されている。このトンネルを写真を撮らずに通り過ぎるというのは、きわめて大きな難題である。
モスクワでは、あわせて4900以上の省エネ型の照明で出来た装飾が作られている。いずれも繰り返し使用されているが、スペシャリストらは毎年、これらを違った形に構成している。
またモスクワには人工のもの、天然のもの合わせて1000本以上のツリーが登場した。もっとも変わったもみの木は、セヴェルヌィ・レチノイ・ヴォクザール(北部河川駅)に立てられている。もみの木に飾られているのは、文学作品から引用された文章である。
北部河川駅
Vladimir Gerdo/TASS今年、特に注目が集まっているのが、ロシアを構成するすべての地域や大企業が参加する「ロシア」博覧会の会場となっているVDNKh(全ロシア博覧センター)である。トゥーラ州の新年のもみの木はトゥーラのプリャーニキ(糖蜜菓子)とサモワールで飾られ、一方、プリモーリエのもみの木は貝殻とウラジオストクの絵で飾られている。そのもみの木の数は全部で90本にもおよび、それはまるで森のようである!
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